how's it goin' ?

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ジャパンテクノロジーって?

BANDEL

脱力系な売り方がステキ(笑)な、オカルトアイテム

TVを全然見ない私は最近ようやく気づいたのですが、和製パワーバランスが登場していたんですね。

公式サイトのBANDEL CHECKなる記事など、中身はもうパワーバランスそっくりなのですが、必死になって説得しようとはしていないように見せているあたりが、イマドキ風なのでしょうか。

なんといっても・・・

最先端の ジャパンテクノロジー を駆使して開発された
(・・・中略・・・)
シリコンブレスレット


・・・唯一の説明らしい説明が、これですよ。合理的、科学的に見せようだなんて、もうはなっから、ぜんぜん全く考えてません(笑)。

ある記事によると「今夜のテレしずの『ぶっこみV』のゲストさんも、石田純一も元ジュビロ磐田の名波選手も愛用」なんだそうです。有名人を広告塔に使う手法は、定石どおり。どこからが広告だか分からないファッション誌も、最大限に活用します。どうやら、月に1、2度の飲み代ぐらいしか自由にならない私のような平民オヤジが、ターゲットらしい。その程度の適度にお手軽な値付けと、いかにもなデザインです。

発売元である「株式会社BANDEL」代表の、塩澤佑介という人物。この方は、とある方面では有名人らしく、検索するとそれなりにいろいろと引っかかってきます。私は直接詳しく存じ上げませんのでコメントは差し控えますが、こういったビジネスを構築できる行動力は羨ましいかぎりです。いえ、嫌味でなくて本当に。

ところで公式サイトのショッピングページでは、メイン商材のブレスレットに、0から9までの1桁の数字をプリントしたバージョンを販売しています。

ラッキーナンバーとは、あなたがこの世に生を受け誕生した日。
その日があなた自身の運気を決めています。


ほう、なるほど。で、そのラッキーナンバーとやらの算出方法は?

BANDEL


何気にページソースを覗いてみたら、仕掛けはただの短いスクリプトでした。(ページ上で右クリック→IEなら「ソースの表示」、FireFoxなら「ページのソースを表示」で、誰でも見れます。) 計算式は、これ以上簡単にできないと言ってよいぐらい簡単。8つの数字を全部足し、得られた1桁~2桁の数字を(2桁なら)もういちど足しているだけです。

これで答えは1桁の数字になると思ったのでしょうが、残念でした。最初の足し算の結果が39とか55とか64とかになっちゃうと、それを足しても2桁です。たとえば、88888999を足すと67なので、答えは13になります。

西暦年月日だから大丈夫? いえいえ、上の画像のような例がいくらでもあるのでした。なんたって、入力例として書かれている「19871209」の答えが、ばっちり「10」です。まさか、「1」と「0」を両方買えとでも?(呆笑)

きっと、サイトデザインを請け負ったデザイナーか誰かが提案したのでしょうけど、こんな手抜き仕様を発注主がどうして承諾したのか、そちらのほうが不思議です。いい加減なあまり、最低限の検証さえ怠っているとしか思えません。

なんとお気楽な商売なのでしょう。率直なところ、アホか!と思います。

効能の有無はともかく、自己満足という価値を売るだけだとしても、これじゃあまりに安っぽすぎます。せめてもう少し考えたら?と思うのは、私だけでしょうか。



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ホメオパシーなもの

特許だから、なに?

e3グリップパワーバランス、EFX、Body Adjustと、いろいろな情報をたぐってゆくうち、この手のオカルトグッズや関連サービスが、まだ他にも山ほど売られていることが、わかってきました。

もっとも目に付くのが、"貼るだけで物質を活性化させる"という、SEVなる商品群。家庭内やオフィス内の機器類、自動車、自転車、スポーツ、健康まで、ありとあらゆる分野をターゲットにし、小さなパッチからクルマのエンジン、駆動系などのデバイスに装着するいろいろな形のアタッチメント、スポーツまたは健康器具としてのブレスレットやネックレス、腰に巻くベルトや室内マット、果ては浴槽内に置くブロックまで、さまざまな商品を販売しています。

これらの商品の特徴は、SEVを貼った対象物が何であれ、常に "使用者にとって都合の良い" 変化が起きると主張していること。例えばクルマなら、振動が減って走行が滑らかになる、エンジンの回転がスムーズになってトルクが向上し燃費が良くなる、ブレーキの効きが良くなる、タイヤのスキッド音が減りグリップが良くなる、それにもかかわらずタイヤの寿命が延びる、など。浴槽なら、水が柔らかくなる、体が芯から温まる、浴室内の空気が浄化される、といった具合。これらの変化が起きるのは全て、SEVの "エネルギー" が物質を "活性化する" からだそうです。

以下、販売サイトから引用。

SEVはひとことで説明すると「物質を活性化させる装置」です。SEVによる活性化とは、その物質が本来持っている性能を引き出すこと。つまりSEVが発生するエネルギーが、対象となる物質そのものに働きかけ、その物質が持っている本来の性能を引き出させるというのがSEVの基本原理なのです。SEVではこの一連の現象を「SEV化」と呼んでいます。この技術は、日本国内はもちろん米国等世界各国で「物質活性化方法および装置」という名称で特許を取得しています。

たとえば、自動車にSEVを装着するとさまざまなロスを軽減させ、パワーやトルクアップにつながり、静かで安定性のある走りを可能にします。スキー板やスノーボードに装着することで滑走フィーリングが変化します。ニオイに作用して消臭作用があったり、お風呂の水の手触りが柔らかくなったり。このようにSEVの効果は気体、液体、固体を問わず現れるのです。また人体に対してもさまざまな効果があると言われています。最近では、スポーツアスリートのコンディションを整えたり、SEVを取り入れた医療も注目されています。


ところが、肝心の "物質が活性化される" メカニズムの説明が、どこにも見当たりません。"SEVが発生するエネルギー" とは何か。"活性化" とは物質がどのような状態になることを指すのか、なぜ "活性化" されるのか、物質が "活性化" されると、なぜ都合の良いことが起きるのか。最後は物理的な変化ですから、物理的な原因があるはずです。しかし具体的なプロセスには一切触れぬまま、ただひたすら "○○が良くなる" という宣伝文句だけが踊っている状況は、他のオカルトグッズとまるで同じです。



ついでに書くと、"お財布にやさしい"と言いながら、例えばブレスレットが18,900円。私には到底安価とは思えない値付けですが、信じる人にとっては安いのでしょうか。あるいは、根拠のない説明を信じる消費者なら "安い" という暗示を与えただけで安いと信じるだろうと、侮っているのでしょうか。高価なほうが、人を信用させるには好都合とでも思っているのかもしれません。もはやパワーバランスなど、これに比べたら可愛いものとさえ思えてきます。

ところで、SEVは特許を取得しているとのこと。特許の内容は、ネットで簡単に探せます。興味のある方は、すぐに見つかりますので、そちらをご覧ください。注意が必要なのは、特許の内容ではなくて、効果が認められたから特許が下りたわけではない、ということです。特許は、出願者が提示する"課題"を解決する方法と装置などの考案内容に対して認可されたものであって、"課題"に含まれる主張を評価したものではないからです。

SEVの特許は2件あり、「物質活性化装置」と「物質活性化方法および装置」だそうですが、課題としてそれぞれ「物質を活性化させる度合いをより一層向上させる。」、「各種の物質を放射線発生手段を用いて効率よく活性化させる。」と記述されています。

"放射線を用いた活性化"とは、おそらく生体における放射線ホルミシスと呼ばれるものと同等の効果をさしているものと思います。(むしろ、"活性化"の概念を生体以外の物質にまで勝手に敷衍したもの、と言うべきかもしれません。) 実際、SEVのスポーツ関連商品や健康関連商品には、このホルミシス効果を謳っていると思われる商品が含まれています。放射線ホルミシスはホメオパシーの一種ですが、そもそもホメオパシー全体が科学的な裏づけを欠き、それどころか、しばしば危険な擬似科学として否定され、排除されてきた歴史を持つものなのです。

SEVの宣伝文について非常に丁寧な考察がなされた解説を見つけましたので、参考として挙げておきます。

・つちのこ氏のブログエントリ
 如何にして商品を消費者に売りつけるか

アストラル体とかチャクラなどといった言葉を借りた怪しげなグッズが、他にいくらでも見つかります。ターゲットは美容、健康、スポーツと趣味。キーワードは、エネルギー、活性化、自然と波動。まるで勃興する新興宗教さながらの様相だと思うのは、私だけでしょうか。少しでも信じてお金を払う人がいる限り、流行り廃りがあっても、無くなることは決してないのでしょうね。

e3グリップの効果・その後

e3グリップ

e3グリップのメリットは、グリップを握ったときのプラシーボ効果ではないかと書いた私ですが、実は家人が実際に購入して試しているので、印象を簡単にレポートしておきます。使用したのは、ニシスポーツ扱いの国内正規品Sサイズ(女性・ジュニア用)です。

本人は、いわゆる市民ランナーのひとりなのですが、少し前に膝を故障し、ほぼまったく走れなくなっていました。

複数の医療機関で診察をしてもらったものの、なんと所見が一定せず、治療のメドも立ちません。(MRIまで撮って痛みの原因を特定できないこともあるんですね。) そこで、スポーツ障害を得意とする何人かの整体師に相談した結果、(痛みの直接の原因はともかくとして)ランニングフォームの左右差が大きいことを指摘され、それを直さなければ故障も治らないという感触を得たのでした。

フォームと左右のバランスに注意して歩くことから始め、その後数ヶ月ほど掛けて、ごくゆっくりとしたペースでの短距離ランでフォームの矯正を試みた結果、少しずつですが痛みが引き始め、ようやく何とか走れるようになってきました。現時点では、あまり無理をせずにゆっくり10km程度なら不安なく走れるところまで、回復しています。

この過程で活用したのが e3グリップでした。症状の改善と e3グリップとの因果関係は明確ではありませんが、ちょうどフォームを意識したウォークとスローランに取り組みはじめたのとほぼ同時に e3グリップを使用し始め、それ以来、次第に症状が緩和されてきたことは事実です。

宣伝ビデオのように、ただ e3グリップを握っただけでフォームが改善したのかというと、そうではないと思います。もともと意識的にフォームへの注意を払っていますし、ウォークやスローラン以外にもフォーム改善のためのさまざまなトレーニングを試しています。

ただ同じランでも、普段は握らないモノを握って走ることで、フォームをより意識しやすくなるようです。そして、その効果が意外と馬鹿にできないのではないかと思います。左右に同じものを握ることも大切で、手の振り方や手首の向きが左右で異なるときに、そのことを自分で把握しやすくなります。

もうひとつは e3グリップを握っているという事実から受ける、心理的な安心感でしょうか。前回紹介した Mel Siffのブログでも指摘されているように、グリップを握った手から受ける刺激で、他の部位の痛みを感じにくくなる可能性もあると思います。ただし、これこそプラシーボ効果そのものであって、上記の"フォームを意識させる効果"とは裏腹かもしれません。あまり安心してグリップに頼ってしまうと、結果的にフォームへの意識付けが失われるリスクもありそうです。

ここからダウンロードできるe3グリップの取扱説明書に、次のような指示があります。

■正しい腕の振り方
1. 腕を振るときは、体の前面でクロスしないように、体側と平行に腕を振ってください。
2. 腕を振るときは、肘を90度に曲げ、肘から後ろに引っ張るように、また、肘が体側から離れないように脇をしめ、振ってください。
3. 両腕の振りの大きさが、同じ高さになるように心がけてください。
4. 肩を安定させ、体軸がブレないようにし、コアスタビリティに気を配ってください。
5. 目線は10メートルぐらい先に、膝は進行方向に進めてください。

これをきちんと守れるなら、e3グリップを握ろうが握るまいが、そこそこ左右のバランスが取れて(取れたように見えて)、それなりに綺麗なフォームで走れるのではないでしょうか。

気分を変えるために何かを握るのは良いかもしれませんが、べつに e3グリップでなくても良いはずです。しかし e3グリップは、さんざん宣伝されています。その内容が仮に全てでっち上げだったとしても、あまり疑いを差し挟まずに信じるなら、プラシーボ反応を引き出す一定の効果を期待できるでしょう。また実際のところ、市場に e3以外の類似製品を見かけないので、この手のグリップが欲しければ自然とe3グリップを購入することになります。

ちなみに、"全身のアライメントを整え、肩こりの改善、予防につながる"とも宣伝されていますが、残念ながら、これはダメでした。以前に比べて、より頻繁に肩こりを訴えています。もしかすると、フォームの矯正のために、無駄に肩に力が入っているのかもしれません。だとしたら、ちょっと本末転倒ですね。

私自身は、e3グリップのあまりの宣伝ぶりに辟易していて、逆プラシーボ効果になりそうなので(笑)、自分で購入するのは止めてしまいました。しかし、せっかく故障の痛みが緩和してきたところに水を差すようなことはしたくないですし、本人が"その気になって意識"するのであれば、それはそれ。きっと全く無意味というわけではないでしょう。

ところで、Amazonにも出品している e3グリップ販売代理店のサイト、TEAM e3ホームページのトップには、こう書かれています。

「医療の最先端国アメリカで生まれた健康器具。 」

"医療器具"とはどこにも書いてないのに、いかにも医療的な臨床テストで認められたかのような印象を与えるではないですか。もともと無関係な2つの言葉、"医療の最先端国"と"健康器具"をただ繋ぎ合わせただけですが、巧みなコピーライティングですね。





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パワーバランスとは何か?

powerbalance.jpg


有名人が使ってると聞いただけで、信じちゃうんですか?

e3グリップどころか、巷ではこんなものまで流行っているようですね。パワーバランスという商品名の、シリコン製ブレスレット。

これがどんな効能を持つのか、ググればいくらでも解説が出てきます。一部のコメントを別として、どれも似たり寄ったりの内容ですが。

私にとって興味があるのは、むしろ、オカルト丸出しなこの商品に対する批判的な記事が、あまり見られないことです。まるで宣伝文句受け売りの(あるいは、そのままコピーしただけの)文章ばかり。・・・どうなっているんですかね?

実は、英語サイトをググると、ネガティブな文章が結構出てくるのです。客観的な態度を装いつつ、やんわりとトゲのあるインタビューや、暗に否定的な意見のブログエントリ、あからさまな批判記事、などなど。

例えば、これ。

Do You Believe In Holograms?
あなたはホログラムを信じますか?
by Surfing Magazine, 2009.3.2


パワーバランス社東南アジア責任者 Harry Radcliff氏へのインタビューです。氏の発言はそのまま記載しているようで、公式サイトの宣伝文句を見た目には食傷気味ですが、質問がそれなりに面白い。「つまるところ、これは魔法だと、あなたはおっしゃっているわけですね?」という最後の質問が、笑えます。

ちなみに、サーフィン市場、特に西海岸とオーストラリアは、パワーバランスのメインターゲットなのだそうです。なるほど、それでシリコンというわけですね。

The Power Balance Bracelet: Even Though Ronaldo & Barrichello Endorse It, It’s the Oldest Scam in the Book
パワーバランス・ブレスレット:いかにロナウドやバリチェロが支持したとしても、それは最も古典的な詐欺である
by Lou Ambers


Recreation and Sportsにポストされた、批判的な短い記事。著名なスポーツ選手たちが、こうしたものをなぜ使うのか、どのようにして詐欺商法の広告塔として利用されるのか、その仕組みを説明しています。

Power Balance Products: A Skeptical Look
パワーバランス社の製品:懐疑的な見方
by Harriet Hall M.D.


Harriet Hall女史は元アメリカ空軍のインターンシップの経歴を持つ医学博士だそうで、疑似科学や医学と自称する怪しげな治療法に関するコメンテーションでは非常に名の通った人のようです。まさにタイトルのとおり、いかなる理由でパワーバランスが信用に値しないのか、相当な量の文章で手厳しい批判を展開しています。

日本国内では、販売者由来の宣伝文句以外となると、せいぜい"偽物の見分け方"程度のブログエントリが目に付く程度。そもそも本家パワーバランスが偽物同然なのに、いったい何の偽物かと思いますが。・・・あくまで個人的意見ですよ。"本物"のパワーバランスは効果も"本物"だと思われる方は、ご自身の判断でどうぞ。べつに止める理由もありません。何の役にも立たないぶん、きっと何の害もないのでしょうから。

それにしても凄いと思うのは、このビジネスの利益率です。パワーバランスの原価など、おそらく$1.00にも満たないでしょう。"本物"も"偽物"も、たぶん同じです。外箱や流通コストを勘案したって、高が知れています。それが、怪しげな謳い文句と"正規品"のタグを付けただけで(もちろん、有名タレントを使ったプロモーションは欠かせませんが)、最終的な消費者には$29.95で(日本では3,990円で)売れるんですよ? 粗利率を想像してみてごらんなさい。笑いが止まらないじゃないですか。

ブランディングのためなら、金に糸目を付けずに何だってできます。タダで配りまくって、ときには金を握らせてまで"有名人"に身に付けさせたところで、そんなもの痛くも痒くもないのは明らかです。むしろ、500円で流通する"偽物"のほうが、よほど良心的な値付けと言うべきかも(?)。いや、偽者を含めた市場全体のマーケティングに、本物がいちばん貢献しているのか?・・・ああ、ばかばかしい。

たとえ一時期にせよ、こんなものが爆発的に売れるのだから、フォロワーが後を絶たないのも当然というものです。その証拠に、EFXとか Body Adjustといった類似商品が、すでに出回っています。そもそもパワーバランス自体、Q-rayブレスレットと呼ばれる商品のフォロワーだったようですし。

Hall博士の記事で触れられていますが、Q-rayは詐欺商品として連邦取引委員会に提訴され、販売と広告の継続を禁止する裁判所命令が出されているとのこと。この告発で、Q-ray側は、"製品の効能がプラシーボ効果に過ぎなかったのは認めるが、それを引き出すための嘘は許容されてしかるべき" と主張して、認められなかったとか。甘い蜜を追い求める小賢しい連中は、金儲けツールとしてのQ-rayをさっさと見捨て、パワーバランスへ、そして EFXへと乗り換えているのではないでしょうか。

さて。それでも、どうしても"本物のパワーバランス"を試してみたいという貴女や貴方。こちらをご紹介しておきましょうか。ここで扱っているものなら、保証はしませんけれど自分の経験から判断して、おそらくパワーバランス社の"正規品"じゃないかと思います。日本の定価で買うより、少しは安いかも。50ポンド、今の相場なら6500円も買えば送料無料です。

wiggleのPower Balance商品リスト

ちなみに、日本で売られているのはシリコンのリストバンドばかりですけど、ホログラムシール8枚入りとネオプレーンのバンドも、海外ではごく普通に売られています。他にクレジットカードサイズ5枚入りというのもあるそうです。なんとびっくり、ポケットに入れておくだけで"効く"のだそうで。ご参考まで。

いやはや。e3グリップが、マトモに見えてきましたよ。(笑)


e3グリップの効果


e3 Fitness Grip



信じられますか?

ある日ランニングをしているとき、すれ違ったランナーが、まるでスキーか登山用のストックの握り手だけのようなものを両手に握っているのに気づきました。

そのときはあまり気に留めていなかったのですが、最近になってそれがe3グリップなるモノだったことを知り、ネットで調べてみました。





Biogrip, Inc (e3 Fitness Grip) へのリンク


はじめは自分で試してみるつもりで、つまりはショッピング目的で価格を調べようとググっていたのですが、本家発売元BioGrip社のものらしき紹介ビデオを発見。さらに他の英語サイトの検索結果にも目を通すうち、次のブログ記事が目に留まりました。


Better Biomechanics with e3 Fitness Grip?
e3フィットネス・グリップで、より良いバイオメカニクスが実現するか?


『Sac(訳注:サクラメントのことか?)のオリンピック選考会ブースで、スティーブ(訳注:e3グリップ考案者のスティーブン・タマリブチ氏のこと)に出会いました。彼の説明によれば、ランニング(やその他の運動)の下肢における "より良いバイオメカニクス" の鍵は、親指の位置にあるそうです。彼は、グリップを握った場合とグリップ無しの場合の筋力テストを行い、グリップを握ったときのほうが、より強力な反応が得られたのです。』

もし彼が手を使って被験者の手足に対する抵抗を与えるといった、手押しの("運動学を適用した")テストを採用したのであれば、そのテストは信頼性が低く非常にいかがわしいと言わざるを得ず、プラシーボ効果の疑いが極めて濃厚であろう。たとえ、より強力なテストが行われた場合であっても、その結果がグリップによる運動パフォーマンスの向上を証明するわけではない。ある程度信頼に足るような基準を彼が提示していたなら、その親指位置理論も、もう少し信用できたかもしれない。走ることに関わり、なおかつ親指の向きを変えることができないようなスポーツ、たとえば、フットボールやテニス・ラケット、フィールド・ホッケー・スティック、クリケットのバットのような用具なり対象物を握るスポーツについて、彼の理論はどう説明するのだろうか?

『彼はランナーのビデオも撮っています。そのビデオでは、同じひとりのランナーがグリップを握ったときと握っていないときの正面からの走行パターンの違いを、並べて比較することができます。グリップを握っているほうは、横方向への手足のぶれが小さくなっています。このビデオは、グリップを買うと付いてきます。』

いわゆる「目測」や視覚による主観的な分析は、あまり信頼できるとは言えない。ひとつの平面における動きを捉えた1台のカメラだけが使われている場合は、なおさらだ。ランニングについて多少なりとも正確な分析結果を導き出すためには、少なくとも2台のカメラが必要になる。

『とくに理由は無かったけれどe3グリップを買ってみたら、ランニングの際に脚(下のほう)の痛みが明らかに和らぐことに気づきました。e3グリップが、なぜ、どのように効くのかは、気にしていません。かりに万一、プラシーボだとしても。(そうじゃないと私は思いますが。) とにかく私にはe3グリップが、よく効きます。』

かれこれ40年以上も前のことになるが、私がトラック競技とクロスカントリーの選手だったとき、ある友人が私のために、これによく似たグリップを作ってくれたことがある。(なぜかというと、それらは1950年代にかなりの人気があったのだ。) 私は数年間それを使ってみたのだが、正直なところ、幾多のテストの結果からはパフォーマンス、スキルや快適さに、いかなる差異も見出すことができなかった。プラシーボやその他無関係な効果を排除するいろいろな器具を使った(そして何も使わない場合も含めた)科学的な研究の成果があるなら、是非見てみたいものだ。また、何かを握って緊張が増すことには、気を紛らわせるという効果もあり、その結果、身体のどこか他の部分の痛みが和らぐように感じられるということも、忘れてはならない。中国には、こんなことわざがあるぐらいだ。「右足が痛むときは、左足に包帯をせよ。」 すなわち、この効果は少なくとも数百年も前から知られているのである。

原文:Mel Siff Blog - Supertraining, May 16, 2009



上記ブログの筆者が最後に触れているような "プラシーボやその他無関係な効果を排除" した科学的研究の成果も、いくつか発表されているようです。


Effect of the E3 Fitness Grips on Running Economy
ランニング効率におけるE3フィットネス・グリップの効果


内容:複数の被験者をグリップを使うグループと使わないグループに分け、一定の条件でトレッドミルを走ってもらい、VO2と心拍数を比較観察した研究。

結論:少なくともVO2と心拍数によって計測した限りにおいて、これらの所見はE3フィットネス・グリップがランニング効率に対して何ら明確な影響を及ぼさないことを示唆している。

著者:Parr, Brian; Szabo, Julie; Gordon, Jon; Wood-Woeber, Kim FACSM,
University of South Carolina Aiken, Aiken, SC.

出典:Medicine & Science in Sports & Excercize



もうひとつ。


Motion Analysis of e-3 Fitness Grips Used When Running
ランニングにおけるe3フィットネス・グリップ使用時の動作分析


内容:ファンランから競技者まで複数の被験者の協力を得て、事前に一定の距離(毎週6マイル)を継続的に走ってもらったうえで、3Dモーション・キャプチャ・システムで肩部に付けたマーカーにより骨格の偏差を計測し、グリップの効果を評価した研究。

結論:グリップ無し及び偽グリップでランニングを行った場合と比較して、e3フィットネス・グリップがアラインメント(整列、整体)やランニング・バイオメカニクスに目立った変化をもたらすことは無いようである。

著者:Lewis, Clare; Hreljac, Alan; Williams, Brent; Summers, Scott; Vojkufka, Jason,
California State University Sacramento, Sacramento, CA.

出典:Medicine & Science in Sports & Excercize



論文要約を見る限り、いずれもネガティブな(インチキを暴いてやろう!といった)先入観から研究が始まったわけではないことが伺えます。(そもそもアカデミックな研究である以上、先入観などのバイアスは当然排除することが前提なのですが。)

たとえば後者は、研究の背景として、年間に50~87%のランナーが何らかの怪我をすると報告されていることを指摘し、怪我を防止するためにバイオメカニクスを向上させるような器具が望まれている、と記しています。e3グリップは肩やヒップを安定させることでニュートラルなポジションをもたらし、その結果として筋肉の効率的な利用を促す、という謳い文句で販売されているため研究対象にしたと書かれています。

米国でも日本でも、おおよそ3,500円ほどで手に入るe3グリップ。もし本当に効果があるのなら高い買い物ではないと思うのですが・・・残念なコメントも多いですね。

結局のところ、効果を信じてグリップを握ったときのプラシーボ効果こそが、この商品の一番のメリットなのかもしれません。





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