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LXA-OT1メモ(その10)

LXA-OT1

バッテリー駆動してみた

工作内容を考えるところで終わった前回エントリの続きです。工作といっても、配線を繋ぐだけなので、問題なのはケースぐらい。常用するならLXA-OT1と同じタカチのHENシリーズがオシャレかとも思ったのですが、いかんせん高価だし、だいいち電池ボックス向きじゃない気がします。ケースに悩み始めると時間を食うので、とりあえず配線だけ済ませて鳴らしてみます。

ゲットした電池ボックスにはリード線が接続されていますが、あまりに細いので、これは交換することにしました。ラグを再利用する場合はいったん外すのが常道だと思いますが、接点部品のカシメがあまりに頼りなく、外すだけで破損しそうなので、既存のリードはニッパーで切断。そのまま、プラを溶かさないように手早くハンダ付けしてしまうという反則技(笑)に出ました。

18650バッテリーケース

4本のうち1本は使用しない予定なので、そのスペースにスイッチを追加します。プラス側の接点部品を外し、トグルスイッチに合わせて穴を広げればOK。すぐ左下の小さな穴は、左手に見えるオリジナルの配線穴をまねて開けたものです。

18650バッテリーケース

配線は、ジャンク箱から出てきたAC100Vケーブルを流用。写真には写っていませんが、反対側はもちろんDCプラグに結線しています。プラグのサイズは5.5φ×2.1φでした。

Soshineの18650はプロテクト回路の厚み分僅かに長いので、バッテリーのホールド具合がきつく、出し入れには少々苦労します。頻繁に出し入れしなければよいのですが。

18650バッテリーケース

ケースは後で気が向いたらまた考えることにして、今回はこれで出来上がり。ACアダプタと交換しながら、さっそく試聴してみました。LAXMAN印のオリジナルACアダプタは、ジャンク箱に放り込んだはずなのに見当たらず。^^; しかたないので、秋月12V4Aとの聞き比べです。あしからず。

実は一段のクオリティアップを期待していたのですが、結論から言うと、私の耳ではまったく違いが分かりませんでした。ノイズ、歪感はもちろん、音場感、空気感、気配のようなものまで含めて、ブラインドで差し替えても気が付かないレベルだと思います。

スイッチング電源でも不利が目立たない理由としては・・・

1. コンデンサ、エミフィルなどのノイズ対策が十分に機能している。
2. 秋月のスイッチング電源の出来が良過ぎ。
3. 再生装置の他の部分がショボいので、差がマスクされている。
4. 私の耳が悪過ぎるので、聴き分けられない。

3、4の可能性もおおいにありえますが^^;、ここは、1のノイズ対策が非常に巧くいっているのだと思いたいところです。2の可能性も皆無では無いと思います。オリジナルACアダプタではプラグ極性に音が敏感に反応していましたが、秋月のACアダプタではプラグ極性による差がほとんど無く、特にLXA-OT1改造後はほぼまったくといってよいほど、差が感じられなくなっています。

想像ですが、オリジナルのパーツ構成、オリジナルACアダプタのままなら、明らかな差が生じていたのではないでしょうか。オリジナルのLXA-OT1を持っていないので、確認のしようが無いのがちょっと残念です。

もうひとつ私の興味をそそったポイントは、駆動時間でした。実際に試してみると、これが予想以上に長い感じです。この記事のために再生不能になるまで試してみるつもりでしたが、連続再生24時間を過ぎたところで断念しました。再生不能になるどころか、音のクオリティが落ちる気配すらありません。

ちなみに当初12.30Vだった電圧が、24時間連続稼動後に11.37Vまで下がっていました。これぐらいの差なら、音の違いもほとんど無いでしょう。スタミナ抜群! LXA-OT1は9Vでも駆動できるそうなので、連続数十時間は余裕でクリアできそうです。

音に違いが感じられないので、バッテリーを使用するメリットは結局「余計なスイッチングAC電源を作動させないで済む」といった程度です。とはいえ、オーディオ用のタップからノイズ源をひとつ減らすという意味では、よいかもしれません。私はせっかく作ったので、このメリットに期待して、しばらくバッテリーで使ってみることにします。

あとは外で使いたい時に、電源を気にせずに済みますね。しかも状況によっては、音質アップさえ期待できます。オフ会とかでのLXA-OT1自慢に便利かも?(笑) ただし12V以上を確保できるバッテリー構成に限りますが。

つづく・・・?(いやいや、もういい加減に終わりにします。)


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LXA-OT1メモ(その9)

Soshine 18650

バッテリー駆動を画策する

前回エントリ以降なにかと忙しく、LXA-OT1は結局、何もいじっていません。そして、しばらくメインの代わりに繋ぎっぱなしで使っているのでさらにエージングが進んだのか、もうすっかり不満の無い音で鳴っています。

ところで改造とは別に、バッテリー駆動の音も聴いてみたくなってきました。ありあわせの電池でもいいのですが、いつもの香港ショップでリチウムイオン18650バッテリー用の電池ボックスが売られていたのを思い出し、それで試すことにしました。容量が大きいので長時間の連続使用も期待できそうです。

2月はじめに、こんなものをオーダーしました。バッテリーと充電器は、手持ちのものへの追加です。送料込みで約2,100円の買い物になりました。

14.8V 4 x 18650 Battery Holder Case Box with Leads $2.80
Soshine Protected 18650 3.7V 2800mAh Lithium Batteries with Case - Black (2-Battery Pack) $16.50
18650 Digital Battery Charger $4.70

これを読んで18650を買ってみようかという方もいらっしゃるかもしれないので、ひとこと追記しておきます。"18650"というのは外形寸法による規格で、直径18mm×長さ650mmを示します。単3(AA)、単4(AAA)と並べると、こんな感じです。

Soshine 18650

リチウムイオン電池なので、同じ二次電池でもエネループなどのニッケル水素とは電圧も充電器も異なります。また郵便による国際輸送は禁止されており、国内郵便でも厳しい制限があります。(といいつつ、英国や香港からは、なぜか平気で郵送されてきてしまうのですが・・・。(笑))

この手のバッテリーや充電器で簡単に手に入るものは、現在のところ、ほぼ中華製品に限られます。Soshineの18650は表記2800mAhですが、実容量2500mAh程度のようです。中華Li-ionはどれも、容量の表記が全然あてになりません。私は以前にSoshine 2800mAhを買っているので今回も揃えましたが、Soshine 2800mAhは中華Li-ionとしては高価な部類です。巷の評判は悪くありませんが、他に比べて特段性能が良いというほどでもないので、Soshineにこだわる必要はないかもしれません。18650では他のブランド、たとえばUltraFireやTrustFireなども選べます。

充電器も、中華モノの例に漏れず粗悪なものが横行しているので要注意です。定電圧定電流充電でないものが当たりまえのように売られていて、購入前にはほとんど見分けもつきません。サイトの評価を見て私は今回これを選びましたが、満充電の4.2Vを超えても充電されるようです。安全な充電器を確実に選べる状況にならないかぎり、少なくともバッテリー本体はプロテクト回路付きを選ぶのが無難だと思います。

さて、2月下旬にいつもの黄色い封筒が届いたものの、どうやら電池ボックスが欠品して別便になってしまったようです。そして、だいぶ時間が掛かりましたが先週になって、ようやく電池ボックスも届きました。

Soshine 18650

見てのとおり、電池ボックスは秋月などで売られているような単3用のものと、サイズこそ違うものの、造りはなんら変わりません。

Li-ionは定格3.7V、フル充電で4.2V強。シリーズ4本だと16.8V以上、実際には最大17V程度にまでなると思われます。LXA-OT1ならギリギリ許容範囲かもしれませんが、私はコンデンサの一部を耐圧16Vのものに交換しているので、明らかに耐圧オーバー。1本は空き状態にして3本、12.6V前後で組むのが安全でしょう。余りの1本はフラッシュライトで常用しているので問題なしです。

実は同じショップで3本用のボックスもありました。もちろんそれを買ってもよかったのですが、奇数は何となく中途半端な感じがしたのです。気分の問題ですが。

バッテリーを充電しながら、工作内容を考えます。つづく・・・。


LXA-OT1メモ(その8)

LXA-OT1

オペアンプ決定!

前回の答え合わせです。

A → -  正解:OPA827AID (これは分かっているので回答対象外)
B → ○  正解:NJM4580DD
C → ×  正解:OPA2134PA
D → ○  正解:NJM4580DD
E → ×  正解:LME49860NA
F → ×  正解:NJM5532D
G → ○  正解:OPA2228PA
H → ×  正解:LME49720NA
I → ×  正解:NJM4558D
J → ×  正解:OP275GP


LXA-OT1

以下、それぞれのモデル名から詳細な試聴コメントにリンクします。

結果は、3勝6敗。まず、2個のNJM4580DD12は間違えませんでした。また、新日本無線グループとそれ以外は、かなり明確な違いを感じました。

ひと言で言うと、NJM4558DNJM4580DDNJM5532Dはいずれもコントラストが明快でバランスが良く、総じて力強い元気なサウンド。しかしその一方で、きめ細かさや分解能、レンジ感、音場表現などの点で他のモデルに差を付けられ、ソースによっては情報の欠落が気になります。

新日本無線3モデルの中では、NJM4580DD12が最も元気が良くて広帯域。ボーカルなどの粗が見えにくく、音も前に出てくる傾向があるので、カジュアルな聴き方なら楽しく聴けると思います。それに比べるとNJM5532Dは少しおとなしめ、NJM4558Dは低域が多少太いといったキャラクターの違いがあるようです。とはいうものの、他社のモデルに比べればどれも大差は無いとも言えます。

LME49720NAはワイドレンジ、高分解能、ハイスピード、締まった音像でこれといった欠点が見当たりません。ただしちょっとクール過ぎて無味乾燥というか、どこか他人ごとのように鳴るようなところを感じます。エージングで化ける可能性があるかもしれませんが、少なくとも試聴した間は一貫してこの印象が変わりませんでした。

それに対してOPA2228PAは密度が高く温かい独特の音で、もしかするとLME49720NAに比べてスペック的には多少見劣りするかもしれないけれど、ちょっと濃厚で音楽的な鳴り方に魅力を覚えます。ケースはアルミシルバーと青色LEDだけれど、出てくる音はシャンパンゴールドといった気配を感じさせてくれます。

OPA2134PAも同様に密度が高くて音楽的な雰囲気を感じるけれど、OPA2228PAなどに比べると高域がいまひとつ延びず、少し鮮度が劣るように感じるのが難点で、結果として私のLXA-OT1ではやや暗めの印象でした。これも入力インピーダンスや電圧でキャラクターが変わるのかもしれませんが、私の好みから言うと順位が下がります。

秀逸だったのは、LME49860NAOP275GP。色付けの少なさ、高域の抜けの良さ、適度に引き締まった低域、立ち上がり立ち下がりの良さ、3D的に広がる音場など、いずれも極めて高性能。楽器や声の特徴を生々しく描写する能力で、他のモデルを引き離していました。2つのモデルを比べると、LME49860NAのほうが若干太めでオン気味。OPA275GPは少し引いた感じで、その分あっさりめに感じます。(ブラインドで聴く前は、このキャラクターの違いを逆に考えていました。) いずれにせよ、どちらも非常に優秀です。

しかしOPA827AIDを聴くと、上には上があるものだと感心させられます。優れたレンジ感や情報量の多さ、立体的な音場感などはもちろんのこと、かっちりした中にも微細なニュアンスを描き分け、ディテールの伝わり方がこの上なく自然です。細かな音を漏らさず聴かせ、なおかつ非常に滑らか。決して色づけが皆無というわけではなく、弦や声など僅かに艶が乗るようなところがあるのですが、かえってそれが音楽的に豊かな表現として伝わってきます。OPA827AIDだけがブラインドではないので、先入観による多少のバイアスは否めませんが、それにしても相当な力の差を感じさせます。

ところで、オペアンプをジャンパに置き換えると、予想通り、同じボリューム位置では音量が多少小さくなりますが、実用上の支障は無さそうです。音は、情報量満載で切れ込みが鋭く、音場も広くて大変見通しが良いのですが、なぜか妙に薄口で高域にかすかな強調感があり、オペアンプを挿した場合と比べて必ずしも良いことばかりとは言えませんでした。オペアンプ周りに残るチップコンデンサなどの歪かもしれません。少なくとも負帰還回路を撤去するか、あるいはその周辺のパーツを入れ替えるのでない限り、素直にオペアンプを装着するほうがトータルではベターと言えそうです。

LXA-OT1

さて比較試聴の結果、LXA-OT1の常用オペアンプにはOP275GPを採用することにしました。OPA827の実力は十分に分かりましたが、このアンプにはやはり価格が高過ぎます。OP275GPが290円で買えることを考えれば、OPA827の音が良いのはある意味、当たり前。コストパフォーマンスに着目すると、その魅力も色褪せてしまいます。

もしLXA-OT1をメインで使うのであれば、迷わずOPA827を選ぶでしょう。あるいはMUSES01なり02を試すかもしれません。でもメインとして使う予定では無いので、OP275GPでここまで鳴るなら十分以上。OPA827は、ここぞというときのためにキープしておきたいと思います。(はい、貧乏性です。^^; )

また、気になるパーツがまだ他にあるという理由もあります。オペアンプにそこまでコストを掛けるなら、他をいじるほうが先なんじゃないかという気がするのです。(いい加減にしないとそろそろ壊しそうな気がするので(笑)、改造はもう終わりのつもりですが。)

もとより、あまり熱に晒したくない電解コンに再びコテを当てるかどうか、悩ましいところ。つづく・・・かも。(あれれ? 改造は終わりでは?(笑) )




LXA-OT1メモ(その7)

lxa-ot1_021.jpg

オペアンプ聴き比べ

NJM4580DD×2個を含めて全部で10個+ダミー(ジャンパ)を比較します。

NJM4558D (LXA-OT1付属、バラ売りで40円ぐらい?)
NJM4580DD その1 (50円、秋月)
NJM4580DD その2 (同上)
NJM4532D (120円、秋月)
LME49720NA (270円、秋月)
LME49860NA (300円、秋月)
OP275GP (290円、千石)
OPA2134PA (170円、秋月)
OPA2228PA (714円、マルツ)
OPA827AID (シングル957.5円×2=1,915円、Mouser)
ダミー (0円)

秋月で見かけて今回ついでに購入したLME49860NA以外は、手持ちのストック品ばかりです。あとOPA2211はSOPにつき試聴パス、OPA2604もたしか持っていたはずなのに行方不明^^;、雑誌で紹介されている MUSESシリーズにも興味はあるものの、あまりにも値が張るのでパスしました。

オペアンプには、A~Jのラベルが貼ってあります。AはOPA827と分かっているので、実質ブラインドで評価したのはBからJまで。試聴ソースは、前のエントリのとおり。

コメントを以下に X、B~J、A の順で整理しましたが、実際にはオペアンプごとにまとめて聴いたわけではなく、ソースごとにまとめて聴いています。オペアンプを差し替えながらカーメン・マクレエを聴き、全部聴いたところでソースをThe Russian Violaに入れ替える、といった具合です。こうすれば、同じソースでオペアンプ間での違いを比較しやすいわけです。

どうしても直前に聴いていた音との対比に影響を受けやすいので、ひとつのソースの中でのオペアンプの試聴順はランダムとしました。ソースを入れ替えた順序は、コメントの記載順と同じです。

お約束ですが、あくまで改造済みLXA-OT1による評価ですし、当たり前だけれども私の主観的な印象に過ぎません。ノーマルのLXA-OT1では違う可能性が大きいですし、回路やパーツの定数を変えれば評価も変わると思います。同じ環境でも、あなたが聴けば評価は変わります。(笑) そしてもちろん、オペアンプの相対的な実力評価などではありえません。(同じ回路上で実力評価など無理。)



X X

カーメン・マクレエ

ワイドレンジでかっちりしているが、クールな印象。音楽を楽しむためには、もう少し厚みがほしい。

The Russian Viola

音場が広い。抜けがよいが、ちょっと冷たい音。ヴィオラは高域でややカサつく。これだけ情報量が多いのに、主張の強い直接音にマスクされるせいか、ホールトーンはあまり聞こえない。

バッハ フルートソナタ集

情報量が多くハイスピード。フォルテで高域に潤いが無い。他パーツのせいかもしれないし、もしかしたら本来これがニュートラルなのかもしれない。

マーラー "大地の歌"

ハイコントラストで輪郭明瞭、ミキシングコンソールを前にモニターしているような気分になれる。(笑) 弦の高音やトライアングルが、少し耳に痛い。

シューベルト歌曲集

ワイドレンジ、ハイスピード、ハイコントラスト、音像定位も明瞭だが、音の厚みは薄めの印象。空間の広がり感も十分だが、なぜかそそられない。

ケイト・ブッシュ

マルチトラックが正確に描き分けられ、コーラスの分離も見事。すっきりしたサウンドが貢献するのか、クールだが意外と聴きやすい。



B B

カーメン・マクレエ

中低域に厚みを感じるが、高域もきっちり出ている。コントラストは高いが、やや大味。ハキハキしている感じ。一聴して楽しいが、悪く言うと、ちょっと安っぽく感じるところもある。飽きそう。

The Russian Viola

明るく屈託のない音。奥の深さは無いが、独特のパワー感がある。"けいおん"的(?)な音づくり。

バッハ フルートソナタ集

バランス良好。アラを探せば、笛に艶が無いとかチェンバロの左手に深い響きが足りないとか言えなくもない。しかし全体としてのまとまりがあり、これでいいんじゃないかとも思う。ジーンズでちょうどいい、普段着のバロック。

マーラー "大地の歌"

バランス、コントラストとも良好。音に張りがあって生き生きしている。ただしうるさいことを言うなら、マルチマイクで位相ずれを起こしたスタジオ録音(?)のような、人工的な味がある。(意図的なものでは無いだろう。) ダイナミックだが、ディテールをすみずみまで見渡すのは難しい。

シューベルト歌曲集

普通にバランスの良い音で聴きやすいが、Eなどに比較すると、多少大味。ピアノにも大きな不満は無いが若干粗めで、深みのある響きをいま一歩描ききれない印象が残る。ホール残響音は、量は十分だが、広がりはいまひとつ。

ケイト・ブッシュ

Xより明らかに穏やかになり、音が若干丸くなる。その点をどう考えるかだが、一般に聴きやすさの点ではこちらのほうが良いのではないか。良く言えば、まとまりのある音だ。バランス、定位などといったパラメタでは、特に不満が感じられない。



C C

カーメン・マクレエ

丁寧な描写で、かつ滑らか。密度がとても高い。バランスはやや中低域寄りで、ほの暗いのだが、聴いているとすぐに慣れる範囲。尖ったところが無く、聴きやすい。レンジ感は、特に高域方向で今一歩の印象。

The Russian Viola

弦に艶が乗り、いい具合に暗めな音色で、ムーディなサウンド。音場感でなく、音色的にオフになる。落ち着きを感じる。低域寄りだが、解像度が落ちる印象は全く無く、きめ細やか。どこか高級感がある。

バッハ フルートソナタ集

和声が美しいが、良くも悪くも原音にあった刺激的な音が目立たなくなっているように感じる。例えばチェンバロの立ち上がりが妙に穏やかだし、笛の演奏者の息遣いが見えにくい。トランジェントが悪いのではなくて、高域の相対的な音量レベルが低くてマスクされやすいという感じ。

マーラー "大地の歌"

音に厚みがあってボテッとしているのだが、さほど極端に解像度が落ちた感じはしないのが不思議。オケ好きなら、この音を好む人が多いのではないだろうか。個人的には、フランクフルト放送響の尖った演奏でなく、もう少しおとなしい別のオケの音のようで、ちょっと嘘っぽいと思う。

シューベルト歌曲集

おとなしい描写だが、良く聴くとディテールはきちんと再現されている。音色がXとは若干異なり、特にアメリンクの声がわずかに暗めになる気がするが、耳には馴染みやすく、落ち着いて鑑賞できる。残響音が控え目なのは高域成分が少ないためだろうか。とはいえ、空間の広がりはそれなりに感じられる。

ケイト・ブッシュ

スムーズで密度の高い鳴り方。高域が和らぎ、低域が充実する。分解能はJよりもやや劣るがBよりも優れている。Jとはバランスも異なるので、一概に比べられない。どちらを選ぶかは好みの問題だろう。



D D

カーメン・マクレエ

密度感は普通だが、バランスがいい。Bに似ている。丁寧さ、奥深さがいまひとつ。

The Russian Viola

特徴が少ないが、そのぶん目立った欠点も無い。バランス良好。表現が多少粗っぽく、その傾向は大音量になるほど目立つ。

バッハ フルートソナタ集

Bと印象が変わらない。まとまりはよいが、フォルテが少し粗っぽい。

マーラー "大地の歌"

やや表現が粗っぽいものの、ドライブ感がり、聴いて楽しい。クラシックなのに、音作りはどこかフュージョン系っぽいノリ。アダージョ楽章は重々しさが薄れ、まるでまだ明るい夕刻の空のような印象の、あっけらかんとした表情になる。(他と比較して極端に表現すれば。)

シューベルト歌曲集

中庸。ピアノ、声ともに十分な厚みがあって輪郭明瞭。ディテール表現はやや弱いが、知らずにこんなものと思えば気にもならず、それ以外に大きな欠点があるわけでも無い。残響音は普通で、広大な空間の再現は難しい。

ケイト・ブッシュ

Bにそっくりで差を感じない。いや、こちらのほうが、若干高域寄りかもしれない。



E E

カーメン・マクレエ

きわめてニュートラルかつハイスピード。Xに近いが、僅かに厚みが加わる。音像は僅かに太い。

The Russian Viola

非常に正確。ホールの理想的な位置の座席でリハーサルステージを聴くような見通しの良さがある。表現はJに近いが、よりオンな音でディテールが良く分かる。とはいえ雰囲気が劣るわけでもなく、非常に楽しめる。

バッハ フルートソナタ集

ハイスピードで正確。色付けが少なく、そのぶん他で感じるような温かみも少ない。モニター的と言えそうだが、情報量の多い豊かなサウンドなので、音楽として聴いて十分に楽しい。

マーラー "大地の歌"

音場が広大で透明感があり、楽器がきちんと分離する。滑らかさと同時にキレがあり、トゥッティ(全奏)で揺らがない。Aに比べると分解能が一段落ちるが、非常に高い水準での違いであって、たとえばBとの差はもっと大きいと思う。

シューベルト歌曲集

一音一音深みのある丁寧な表現で、アメリンクの歌唱の魅力が伝わってくる。極めてニュートラルなバランスも、デリケートな独唱の正確な再現に大変寄与していると思う。音像も締まっており、非常に明確。残響音の定位も良く、十分な広がりが感じられて気持ちが良い。

ケイト・ブッシュ

XとBとの中間というか、Bをうんとハイスピードにしたような印象。非常に高解像度、高密度で、アコースティック系の楽器の生々しさが違う。非アコースティック系の音もエッジが立ち、全体の情報量がずっと多い。これを聴くと、Bでは欲求不満になりそうだ。



F F

カーメン・マクレエ

コントラストが高い。Bに似ているが、こちらのほうが落ち着いた印象あり。

The Russian Viola

モニター的な中庸さで印象は悪くないが、きめの細かさの点でいまいとつ。

バッハ フルートソナタ集

輪郭が明確だが、少々粗いかも。チェンバロの腰が据わっているせいか、全体に骨太なところは好印象。

マーラー "大地の歌"

各パートが固まりになり、その中での個々の楽器の分離が弱い。ただ音像が多少太めなものの、パワー感がある。ハイコントラストだが情報量としては減っている印象。その分、神経質なところも無く聴きやすいとは言える。

シューベルト歌曲集

若干腰が低めだが、それ以外はBに似ている。普通に良い音だと思う。他に比べると残響はやや控え目。そのせいか、立体感の再現は苦手で、この録音の良さが伝わってこない。

ケイト・ブッシュ

B同様の、穏やかサウンド。聴きやすいが、角は取れた感じになる。



G G

カーメン・マクレエ

いたって普通。温かめの音で、妥当な表現かどうかは分からないが、アナログ的に感じる。ややドンシャリ気味かもしれない。解像度は高いので、これだけ聴いていれば気にならないだろう。

The Russian Viola

滑らか。少し角が取れて丸くなる印象。そうは言っても情報量は十分多いのでそれが大きな不満にはならず、むしろ豊かに感じる。

バッハ フルートソナタ集

きめが細かく、表現も正確。低域寄りだが、上も伸びているので籠った感じはしない。速いパッセージがきちんと余裕を持って聞こえるのが気持ち良い。

マーラー "大地の歌"

正確さの印象は、EとFの中間か、多少Eに近い。高域、低域に僅かな強調感があり、輪郭は少し丸くなる。ホールの真ん中かやや後ろぐらいの感覚だろうか。

シューベルト歌曲集

ホール残響も含め、全体として温かい、包み込まれるような穏やかで優しいサウンド。とはいってもかなり微妙な部分での特徴で、基本的には比較的正確と言えるだろう。分解能、音場表現に不満は感じられない。音に色付けを感じないと言えば嘘になるが、なかなか魅力的ではある。

ケイト・ブッシュ

帯域バランスはBに似て穏やかだが、解像度、密度感は格段に高く、おいしい音がギュッと詰まった印象がある。上質で聴き疲れしない音だと思う。



H H

カーメン・マクレエ

色付けが少なく、かなり正確に感じる。ただ、クールな表現でアピールポイントが無い。聴き疲れしないが、面白みには欠ける。

The Russian Viola

奥行きがきちんと出てくる。若干オフ気味だが、腰が据わった印象。どんな場面でも破たんが無く、余裕を感じる。高性能な印象。

バッハ フルートソナタ集

バランスが良く、ディテールもよく見える。楽器の音にきちんと厚みがあるのが良い。淡々としているが、評論のような冷静な鑑賞の仕方には向く気がする。

マーラー "大地の歌"

非常にニュートラルかつ高解像度。楽器、パートともやや大ぶりになるが定位感も良く、ステージの見通しは良い。どちらかというと冷静な描写で、この演奏には向くと思うが、他のオケだとどうだろうか。

シューベルト歌曲集

ピアノはややオフ気味になるが、解像感は良好。高度にコントロールされたアメリンクの声の細部もきっちりと表現される。中庸で尖ったところも無いかわりに、不満を感じるところも無い。

ケイト・ブッシュ

高域から低域までそつなくカバーして綺麗に鳴らす印象。目立った癖は無いが、必要なディテールはきちんと出してくる。特徴が無いのが特徴。聴きやすいが、見方を変えれば、熱くアピールしてくるものが無いとも言える。



I I

カーメン・マクレエ

Bに似ているが、やや低域寄りのバランス。コントラストが高いわりには落ち着きがあり、オトナの音だと思う。とはいえ、やはり大味なのが残念。

The Russian Viola

若干ほの暗いサウンドがヴィオラにぴったり。描き方は輪郭が明確で、ホールの3列目あたりで聴くような気持ちよさがあるが、情報量の多さ、懐の深さはあまり感じられない。悪く言うとアニメのように線で縁取りした絵のような平板さを感じる。

バッハ フルートソナタ集

少し低域寄りの暗めのサウンド。そのわりにはムードに欠ける。躊躇せずに音が出てくるのでモニター的かと思ってしまうが、よく聴くとディテールが落ちてしまっているところもある。

マーラー "大地の歌"

一見(一聴)しっかりと重さがあって、なおかつダイナミックでハイコントラストなように聴こえるが、実はディテールが潰れがちで、この演奏ならではの面白さがダイレクトに伝わってこない。ただし、刺激が少ないぶん聴きやすく、まとまりが良いとは言える。ある種の強い歪感があるJ-POPなどには、向くかもしれない。

シューベルト歌曲集

非常にきめ細かいとは言えないものの、ピアノ、声ともにバランスが良く、実体感がある。繊細な演奏表現は分かりにくくなるが、大きな流れを把握しやすい良さはある。残響音は少なめで目立たない。

ケイト・ブッシュ

Bに似ているが、帯域は低域寄り。充実した重さが加わる感じで、なかなか良い。ただし細かく見れば、ディテールを描き分ける能力もBと似ていて、あまり高いとは言えない。



J J

カーメン・マクレエ

ワイドレンジで抜けがいい。解像度が高く、かつ相当に正確な印象だが、僅かにハイ寄り。結果的にやや薄味になる印象ではあるが、並べて仔細に比べなければ分からないレベルの違い。

The Russian Viola

ヴィオラの音色が豊かで、香気を感じる。明るめなわりに、温かさや落ち着きもある。客席のダウンライトが中くらいに点灯され、ステージが眩しくない感じ。

バッハ フルートソナタ集

丁寧な描き方で、音場感もいい。笛の高音がザラ付かず、伸びやか。チェンバロの膨らみも十分で、適度な温かみと潤いを伴う。とても気持ちよく聴ける。

マーラー "大地の歌"

ディテールまで明瞭で見通しが良く、今どの楽器が何をやっているのか良く分かる。中央よりも前寄りの座席で聴くダイレクトな音。オケならではの厚みも十分に感じられ、ライブ感がある。

シューベルト歌曲集

正確かつ密度が高く、実在感がある。S/N比が高く、高域の抜けも非常に良い。ピアノ、声ともに透明感があって、その透明さがそのままホールに広がるように減衰してゆく。録音の良さを享受できる音。

ケイト・ブッシュ

分解能、密度感、アコースティック系楽器のリアルさなどでEに似ているが、レンジ感がさらに良い。金属系パーカッションや効果音が非常にリアル。



A A

カーメン・マクレエ

一聴して解像度が高く、ニュートラル。スムーズかつ自然。高度なレベルで正確だが、中低域に僅かな艶が乗る印象があり、それが魅力的な音を作っている。音像が締っていると同時に奥行きがある。

The Russian Viola

出だしの一音目から、余裕を感じさせる。実在感と空気感が両立し、音場が明確。マホガニーの家具か何のような高級感がある。ただし、出来過ぎでちょっとよそよそしく感じる場面もある。指揮者で言えば、カラヤン的なソツの無さとでも言えばいいか。

バッハ フルートソナタ集

わずかな差だが情報量が多く、他では見えない音が見えるようなところがある。例えば、チェンバロのアルペジオしない和音の深みのある美しさ、笛の指使いの強弱や速さを変えることによる演奏表現の差、かすかな残響の美しさなど。これらを全部見せつつ、個々の音にしっかりとした芯がある。きめ細かさやバランス、ダイナミックレンジ、ダンピングなど、何を取っても文句が無い。

マーラー "大地の歌"

各パート、各楽器の明瞭な輪郭と定位、深く澄んだ透明な音など、見事な表現。これぞフランクフルト放送響と思える、非常にコントロールの効いた音が再現される。分解能、密度感ともに高く、音のテクスチュアに隙が無い。申し分なし。

シューベルト歌曲集

抑制されたビブラートに乗ってアメリンクの声が広い空間に伸びてゆき、静かに消えてゆく。その様子が手に取るように再現され、感動的。帯域バランス、歪感、音像定位など、気になるような弱点が皆無に近く、ほとんど指摘できない。装置の存在を忘れて、音楽に身を浸して聴くことができる。

ケイト・ブッシュ

分解能、解像度、情報量など、どれをとってもEの上を行く。コーラスが見事に分離し、音像はスピーカーの設置位置を超えて定位する。ここまで見せて、音量を上げても全くうるさく感じない。お見事。





はっきり言って、さすがに疲れました。ひとつのソースから複数のトラックを聴いたり、よく確認したくて繰り返して聴くこともあるので、結局一日掛かりです。なんで6枚も選んだんだろ。^^;

最後のほうになると、もう聴く前におおよそ想像がついてしまったりすることもあって、あまり期待できないオペアンプは省略しようかという考えも脳裏をよぎりましたが、ともかく最後まで全部聴き通しました。

聴きながら、B~Jを予想してみました。結果は次のエントリで。つづく・・・。

試聴を終えた時点での、私の予想を書いておきます。

A → OPA827AID (これは分かっているので回答対象外)
B → NJM4580DD
C → LME49720NA
D → NJM4580DD
E → OP275GP
F → NJM4558D
G → OPA2228PA
H → OPA2134PA
I → NJM5532D
J → LME49860NA


どうでしょう? 正解は、次のエントリで。つづく・・・。




LXA-OT1メモ(その6)

LXA-OT1

ちょっと似てるかも

Impress PC Watch「西川和久の不定期コラム」にLXA-OT1改造記事の続きがアップされているのを、昨晩発見しました。

もとはと言えば、最初の記事で紹介されたのを見てStereo誌の付録アンプの存在を知ったので(遅っ!)、西川さんの改造記事は最初から参考にしています。内容が似るのは当たり前なのですが、同じインダクタを乗せ、LPF周りのコンデンサもフィルムコンに換装したとのこと、構成がちょっと似ているかもしれません。

もっとも西川さんはコンデンサがWIMAだし、それ以前に電源が大違いなので、もっとずっとシルキーな音でしょうか。私はLPFにERO KP1830を使おうかと迷ったものの、手持ちでカバーできるだけの数が無く、0.1μFを何個か持っていたAPSはサイズの点で使いにくく(それに付録アンプには勿体無い気もして・・・貧乏性なので(笑))、ニッセイMMTを購入して安上がりに済ませました。それでも音は十分に良いと思います。

西川さんの続編では、耐圧に余裕のあるデカプリングコンデンサと、C57、65も同時に交換しているのが羨ましいところです。

私の改造でコンデンサの耐圧16Vは、前に書いたとおり、薄いケースに入れるためにサイズを優先した結果で、致し方なし。C57とC65は、R27、28ともども交換すると良さそうですが、それには電解コンとインダクタの少なくともどちらか片方は外さないと無理。実は信号ラインに入っているR3、4、12、14、21、54、それにR6、16なども気になっているのですが、周囲の電解コンを軒並み外さないかぎり、コテが到底入りません。今の音に結構満足しているだけに、そんな手間を掛けてまでは、今後もやらない気がします。

変えやすいものだけ先に変えると後で細部をいじりにくくなるし、かといって種類の違うパーツを一挙に交換してしまうと、それぞれの影響度が分からなくて、お遊びとしてはイマイチつまらない。悩ましいところですね。何度でも素早く付け外しができるだけのスキルが、あればよいのですが・・・。

影響度といえば、今回の一連の改造でも音への影響の大小は、交換するパーツによってかなり違いました。あくまで私のケースだけに通用する個人的な感想ですが、全体を100%とするとこんな感じになります。

・付属ACアダプタの極性変更 5%
・電解コンデンサ全交換 20%
・付属ACアダプタを大容量ACアダプタに交換 5%
・インダクタ交換 15%
・LPFのコンデンサ交換 35%
・デカプリングコンデンサにパラでフィルムコン追加+エミフィル追加 5%
・オペアンプ交換 5~15% (?)

順序によるかも知れませんが、最も劇的だったのはLPFのコンデンサ交換による改善です。オペアンプはまだちゃんと聴き比べていないので "?" ですが、いずれにせよコンデンサほどの極端な変化でないのは確かです。

もう少し別の言い方をするなら、他のパーツと違って、交換したら格段に音が良くなるという感じでなく、表現の質や演出の方向性といった種類の変化だといえばよいでしょうか。ある程度の普遍性をもって語られるような出来の良し悪しはあるにせよ、多くの場合は組み合わせる他のパーツだとか聴くソース、それに聞き手の好みなどで評価が大きく変わってくるように思います。早い話、オペアンプを取り替えるよりもタップに挿したACアダプタの向きを逆にするほうが、はっきり音が改善したと感じられるかもしれません。

少なくとも私の場合、オペアンプによる変化はかなり微妙なことが多く、率直なところ、プラシーボの影響を無視しきれません。ブログに晒すという事情もあるので、今回は少し慎重を期すことにしました。

LXA-OT1

ランダムに並び替えてからラベルを貼り、再びランダムに並べ替えてから文字を入れています。また全部が異なる型番ではなくて、NJM4580DDがたまたま2個あったので、わざと2個とも入れてあります。使用時間が異なるので、同じ型番でもエージングの影響で多少違って聴こえるかもしれませんが、もしぜんぜん似て聴こえなかったとしたら、いかに耳が鈍いかが分かります。^^;

基板が見える左上の"A"は、SOPのOPA827を表裏に実装してデュアル相当にしたものです。827の前世代で827よりも巷の評価の高い(ついでにお値段も高い)OPA627AP×2やBP×2もあるのですが、メインで使っているDACですでに稼働中で、取り外すのが面倒なので含めていません。SOPなOPA2211も参加させません。(付録には勿体無いので。またもや貧乏性。(笑)) その結果、OPA827が今回一番高価ということになりました。もちろんプラシーボ抑止効果は期待できないので、ラベルで覆う意味は無いのですが、気分の問題として他と揃えておくことにします。

もうひとつ、静電気防止ウレタンに刺さっていないほうの青い基板の"X"は、SOP変換基板に脚を付けただけのダミーです。LXA-OT1のプリ部はゲイン約1.1倍で、それが無くても音量には遜色無いはず。そこで、オペアンプ無しでの試聴用にジャンパを作ってみました。脚はOFCとか凝った素材ではありません。カットしたリードの再利用です。

LXA-OT1

オペアンプ無しならNFBも外すほうが音は良さそうですが、そうするとオペアンプがまともに使えなくなる可能性が出てきます。余計な抵抗とチップコンデンサの音を聴かされることになるけれど、比較する目的のためにはそれも意味があると思うことにしました。

試聴盤も、あれこれ悩みました。絞ったつもりなのに、6枚も残ってます。(笑) なかには相当に録音の古いものが含まれていますが(いや、全部古いか^^; )、何よりも曲や演奏が気に入っていて聴き込んでいることを優先しての選択です。

The Russian Viola / 今井信子、ローランド・ペンティネン
(BIS CD-358)

経験的にBISには優秀な録音が多いのですが、これも素晴らしい音です。クラシックには珍しく比較的オンマイクで、憂いを湛えつつも鋭いヴィオラの直接音と、深い響きで厚みのあるピアノ(スタインウェイ、D)の "楽器の音" を堪能できます。

マーラー "大地の歌" / エリアフ・インバル指揮、フランクフルト放送響
(DENON 33CO-2605)

まるでスタジオのようにS/N比が高く高解像度な、巧妙な処理のライブ盤です。実は演奏そのものがとても高解像度でした。たまたま生で聴いた音が今でも鮮明に記憶に残り、自分にとっては装置の音を判断しやすい1枚。

シューベルト歌曲集 / エリー・アメリンク、ダルトン・ボールドウィン
(PHILIPS 410 072-2)

選んだ中では最も古く、なんと1982年の録音ですが、BIS盤とは対照的にポイントマイクによる端正なオフ収録で、とりわけ長くて澄み切った、非常に美しいホールトーンが印象的。良い装置、良い部屋で聴くと前後、上下、左右に大きな空間が広がります。

Carmen Sings Monk / カーメン・マクレエ
(BMG NOVLIS 3086-2-N)

磐石と呼ぶに相応しいカーメン・マクレエ晩年の円熟した表現力には、舌を巻くばかりです。録音は最初の1曲がライブ、それ以外はスタジオですが、まったく違和感がありません。いずれも透明度が高く、定位も自然です。

Never For Ever / ケイト・ブッシュ
(EMI MANHATTAN CDP 7 46360 2)

信じられないほど音域の広いヴォーカルといい、独創的なサウンド作りといい、ケイト・ブッシュは何度聴いてもまるで魔法のようで、飽きません。彼女のアートセンスとこだわりは録音の質にも感じられ、今聴いても鮮明さが失われていないと思います。

バッハ ソナタ集 / ミカラ・ペトリ、キース・ジャレット
(BMG CLASSICS 09026-61274-2)

奇をてらわないオーソドックスな解釈ながら、さすがはこのふたり。ただ説得力があるという以上の好演でしょう。嫌味のない素直な録音で、意外にもエッジが立ったブロックフレーテ(リコーダー)とチェンバロのふくよかな余韻を、さりげなくシャープに捉えています。


オペアンプ試聴という理由をつけて、リスニングに興じているだけのようです。比較試聴というのに、つい何度もアルバム通して全曲聴いてしまったり。(笑) ぜんぜん効率的でも効果的でもない"試聴"でした。まあそれも、音楽に没入できるクオリティの音がきちんと出ている証拠(?)。こんな風に書くと、我田引水、自画自賛の極みですが。^^;

また長くなってしまったので、比較結果は次回に。つづく・・・。



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