how's it goin' ?

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天空ふたたび

乗鞍天空マラソン2013.jpg

今年も登った1200メートル

上は乗鞍高原の宿から見たお月様です。真っ暗な部屋での手探りショットで、完全にピン外しちゃってますね。すみません。なぜか満月続きで去年も素晴らしい月でしたが、今年はさらにスーパームーンだったとのこと。薄雲に掛かりながらも見事な輝きでした。

乗鞍天空マラソン2013。標高1,500mから2,700mまで登り、折り返して1,800mまで降りてくる、30kmのロードレースです。プレ・イベントのトレラン12kmも楽しそうでしたが、残念ながら時間の関係でパス。本レースのみ参加しました。



前日はトレラン開催中に雨が降ったそうですが、大会当日は青空が広がりました。ウェアの選択に迷いましたが、去年よりも暑くなると踏んで、半袖+薄手アームカバーで行くことにします。

乗鞍天空マラソン2013

ローカルな大会の良さで参加者数が知れているので、スタートの列に入るのに苦労はしません。宿からとても近いので、いつもレース中のトイレに悩まされる私はぎりぎりまで宿で粘る作戦に出ました。

スタートから6キロ、三本滝までは鬱蒼とした林の中を進みます。最初からけっこう斜度があり、無理に頑張って走っても心拍が上がるわりにペースが上がりません。

乗鞍天空マラソン2013

三本滝に差し掛かると、そこはスキー場のゲレンデ。木立が途切れ、目の前がぱっと開けます。はるか上方、つづら折の道に、駆け上がってゆくランナーの列が点々と続きます。

乗鞍天空マラソン2013

トイレ対策には気を遣ったはずなのに早くも我慢ができなくなり、三本滝のレストハウスに駆け込みました。ここまで一緒に走ってきた連れ合いを先に行かせ、後から追いかけることにします。トイレの列に10分以上も並んだくびき野長野よりも随分ましでしたが、それでも5分ぐらい、たっぷりと「トイレ休憩」してしまいました。

美しい滝に、思わず脚を止めてシャッターを切ります。滝の向こうには、上を目指すランナーたちが・・・。

乗鞍天空マラソン2013

さらに高度を上げ、そろそろ森林限界に近づいてきたようです。

乗鞍天空マラソン2013

やがてハイマツと雪渓に覆われた景色が、行く手に広がってきました。早くも駆け下りてくる俊足ランナーたちを、拍手と声援で見送ります。

乗鞍天空マラソン2013

空気が薄く感じられます。私も含め、登りのランナーには歩き混じりの人も見られます。時々気合いで走るのですが、脚も呼吸もあっという間に売り切れてしまいます。

乗鞍天空マラソン2013

目標から5分以上も遅れて、ようやく折り返し地点にたどり着きました。

ここは大会最大のエイドでもあります。ブルーシートが広くてなんだか寂しい感じに写ってますが、実際には手前にも向こうにもテーブルがあり、バナナや煮物、おにぎりなどの補給食が振舞われています。

乗鞍天空マラソン2013

それほど空腹も感じていなかったので、ここはバナナとクリフバーの試食だけであっさりと済ませました。

下りに入るランナーのひとりひとりに、ボランティアスタッフの方がハイタッチしながら「下りは気をつけてください!」と声を掛けてくれます。

乗鞍天空マラソン2013

もちろん民家も商店も無く、関係者以外は許可無く沿道に入ることさえできないコースです。本来なら応援など全く期待できないのですが、ボランティアスタッフの "応援隊" や、特別の "応援ツアー" に参加されているらしき人たちがコースをゆっくりと歩きながら大声援を送ってくれたり、ハイタッチの列で力を送ってくれます。

行き交うランナー同士での声掛けが多いのも、この大会ならではと思います。全区間がロードで走りやすい代わりにある意味単調ともいえるのですが、とにかく走っていて飽きるということがありません。30キロが本当にあっという間でした。

乗鞍天空マラソン2013

三本滝のゴール地点では、待ち構えるレースプロデューサーの三浦さんもハイタッチしてくれます。スタッフの方々のさまざまな配慮、楽しく盛り上げるための工夫の数々に、本当に頭が下がります。

乗鞍天空マラソン2013

連れ合いはすっかり空気の薄さにやられたようで、思うように力を発揮できず欲求不満のようでした。呼吸の限界で歩いた区間が多いせいで、逆に脚を残してしまったようです。

私は呼吸こそ大丈夫でしたが(もちろん上りはキツイので呼吸もそう長くは続かないのですけど)、去年のタイムを2分短縮するという個人的な目標に届かず、逆に15秒ほど遅れてしまいました。折り返し地点に到着した時点ですでに結果が危ぶまれましたが、下りで頑張ってもやっぱりダメかという感じ。トイレでくつろぎすぎた(笑)のかもしれませんが、それも結果のうちですね。

でも最高に楽しかったので、タイムはあまり気にしないことにします。連れが乗り気でないので来年は分かりませんが、機会があればリベンジしたいと思います。




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Garmin Forerunner 910XT レビュー

ランニングモデルとは似て非なる(?)トラモデル

Unboxingのエントリから間が空いてしまいましたが、その後、えちご・くびき野100kmを含めて、気が付くとすでに1ヶ月以上経ってしまいました。その間にいろいろと分かってきたこともありますので、そのあたりもまとめてレポートします。


操作性

基本的な使い方を、ざっとご紹介します。

何はともあれ、左上の電源ボタンを押して起動します。Garminロゴが数秒間表示された後、最初からトレーニングモード画面が立ち上がってきます。それと同時に、5本のバーグラフがオーバーレイ表示されてGPS衛星のスキャンが始まります。

Forerunner 910XT

デフォルトで選択されているスポーツ(後述)でロギングを開始するだけなら、STARTボタンを押せばOKです。とりあえず、すぐに走り出せます。

トレーニングモード画面でMODEボタンを押すとメニューが表示され、History/Training/GPS/Settingsの各メニュー画面を選択することができます。Historyは過去ログ表示、Trainingはログ取得、GPSはGPSの有効/無効や受信状況など、Settingsは各種カスタマイズです。メニュー体系とボタン操作の関係はまずまず分かりやすく、大まかな機能を把握しさえすれば、あとはすぐに慣れるでしょう。

Forerunner 910XT

メニューの移動は、左下のMODEボタンでルートメニューを表示させ、右上の▲ボタンと▼ボタンで選択し、右下のENTERボタンで決定、MODEボタンで戻る、といった感じです。ENTERで決定、MODEでキャンセルと表現するほうが分かりやすいでしょうか。

MODEボタンを長押しすると、スポーツ選択メニューが表示されます。このあたりが、ほぼランニング専用モデルの405/410/610とは異なるところです。

Forerunner 910XT

メニューにはRun/Bike/Swim/Otherと表示されていますが、これはもちろんトライアスロンを想定しているためで、設定できる内容に違いがあるわけではありません。ただし選択したスポーツの名前はログにも記録され、Garmin ConnectやTraining Centerの画面に表示されます。生ログを手で書き換えれば、その表示も変えることができそうですが。画面構成はスポーツごとにカスタマイズすることができ、選択するスポーツと自分の好みに最適化することができます。

トレーニングモードでスタートした後は、405/410/610と使い勝手が大きく変わるところはありません。START/STOPボタンを押すと同時にログが記録されはじめ、設定した距離または時間ごとに自動でラップを切りながら、位置やペースが(ペアリング済みのセンサーがあれば、心拍やケイデンスも)計測されます。計測中にSTART/STOPボタンを押すと計測を停止/再開できます。停止状態でLAP/RESETボタンを長押しすると計測がリセットされ、トレーニング1回分のロギングを終了するということになります。


GPS性能を比較

Forerunner 405と同時に使用して、GPS性能を比較してみました。

衛星捕捉は、とくに速いとはいえません。見通しが良ければ数十秒から長くても1分ぐらいで衛星をロックしますが、高いビルに囲まれた場所などでは数分待ってもロックしてくれません。

私のいつものスタート地点は軒高100mを超える建物の直下で空を見通せる角度が限られるため、3分とか5分ぐらい掛かることもざらです。この場所では405もスマホのGPSも遅いのですが、910XTでも大差無いかむしろ遅いぐらいで、体感的には610の遅いときに近いものがあります。

また、前回ロックした衛星のIDを覚えていて優先的に探すというアルゴリズムを、新たに搭載しているようです。この方法は、毎回同じ場所で使うぶんには有利なのですが、前回と離れた場所で使うときには逆に無駄な動作が増えそうな気がします。いつまで待ってもバーが全然立たないと思ったら「前回と数百マイル離れた場所にいますか?」というアラートメッセージが表示され、ああそうか!と納得することがありました。

ただ、いずれにせよ、910XTが衛星をロックするのを待っても待たなくても、START/STOPボタンを押すことはできます。405などと同じで、衛星がロックされていなければ、はじめのうちのGPS精度が落ちるだけのことです。最初のほうは距離もペースも全然あてになりませんが、衛星をロックできればその後は正確になります。

405と910XTを同時に装着し、ログを採取してみました。都合により610のテストサンプルと同じ場所ではありませんが、周囲の建物の高さや道幅などは610レビューの2番目「北本通り・王子三丁目交差点付近」に似ています。

井荻駅付近

車道は線路をオーバークロスしていますが、歩道は地下に潜ります。その前後は、道路の東側の歩道を移動しています。

井荻駅付近

まず、405のログです。

Forerunner 405

次に910XT。

Forerunner 910XT

たまたまかもしれませんが、街中にしては直進性がなかなか良い感じです。ただ、405よりも大きく改善されているというほどではないかもしれません。ちょうど地下道を出たあたり(線路の南側)で実際に移動したとおりの方向に折れ曲がっているのが面白いのですが、前後の大雑把さを見るかぎり、これも偶然かと思います。

次に、見通しの良い河川敷です。こちらは610レビューと全く同じ場所です。

ara_000a.jpg

航空写真も再掲しておきます。

ara_000b.jpg

まず405から。このログは前回610との比較時に取ったものではなく、今回910XTと同時に取り直したものです。

同じ走路を往復していますが、私の走る位置はだいたい決まっていて往復とも同じ場所を通ります。405のログでは、2本の線がきっちり重なり正確に取得できています。

Forerunner 405

910XTのログです。往復で数メートルずれてしまいました。610と似た特性のようです。

ara_910XT.jpg

もう1箇所、山道でのログをご紹介します。

物見山

道幅数メートル、1~2車線ほどのちゃんとした舗装路ですが、道の両側が鬱蒼とした木々に覆われた場所です。

物見山

まず405。ところどころでズレが見られるものの、何とかトレースできています。

Forerunner 405

次に、910XT。

Forerunner 910XT

街中の正確さとはうって変わり、しばしば衛星を見失って飛び飛びのログになってしまいました。画像は飛び方が特に酷い例ですが、この場所に限らず山中ではしばしばログが飛び、数百メートルにわたって全く位置を取得できていない区間も見られます。405に比べて910XTは、条件が極端に悪い場所での "粘り" に欠けると言わざるを得ません。


気圧式高度計の効果

以前のエントリで紹介したとおり、910XTは気圧式高度計を装備していますので、その効果を確認してみます。

上で2番目に紹介した河川敷のコース。途中でログを止めずに、東西に5kmほどの区間を往復しています。実際の高低の具合は、全体にほぼフラット。唯一のアップダウンは河川敷と土手の間を繋ぐ坂道で、その高低差は約10mほどしかありません。

Forerunner 405はGPSだけで位置を計算するため、高低差に対する精度は高くありません。ログで高度を確認すると、こんな感じになります。

altitude_405.jpg

上下に飛びまくって、ギザギザです。往復の対象性も全く無く、どうにも根拠薄弱なグラフです。ただ、スケールをよく見ると全体での高低差は30m以内に収まっており、単に細かな上下動には意味が無いだけで、それ以上の大きな誤差は無いとも言えます。ちなみに、公式WebサイトGarmin Connectの補正機能を利用することで、このギザギザは消えてフラットなグラフが得られます。

次に910XTのログを見てみます。

altitude_910XT.jpg

405と同じ区間を、やはり片道ではなく往復しているのですが、0mを基点に下がり続けて最後は-274mだそうです。(笑)

どうしてこんなことになってしまうのか、ちょっとわけがわかりません。高度計測の仕掛けが気圧計なので、放物線状に下げてゆくのは、時間を掛けて徐々に誤差が無くなって安定してゆくのか、それとも走行中の気圧変動のせいなのでしょうか。

同じ場所を含む別の日のログには、0mを基点にどんどん上げ続け、最後は169mというパターンもありました。この日は気圧が下がり続けた(=見掛けの高度が上がり続けた)のかもしれません。

altitude_910XT_2.jpg

こうした見掛けの変位の大小は計測した日や距離によってまちまちで、ほとんど差異が生じないこともあれば、20kmで700m以上の差異が生じることもあります。

ところで水平線は不思議な放物線に化けるものの、その他の細かな凹凸は土手と河川敷の間のアップダウンと見事に一致しています。全体はともかく、405では全く読み取れなかったプラスマイナス10mの上下動を、ほぼ正しく捉えているのです。ある意味で正確と言えば非常に正確(?)なのですが、グラフ全体としては大幅な読み替えが必要です。


マップ機能

910XTに切り替えてから気に入った機能の一つに、マップ機能があります。マップと言っても地図データを読み込んで表示するような機能は無いので、何も無い白バックの上に線が表示される程度のものです。

最初にマニュアルを読んだときには、白バックに線を表示するだけの機能なんて何の役に立つのかと思ったのですが、どうしてどうして、あると無いとでは大違いでした。この機能のおかげで、進むべき方向を走行中に確認できたり、取得したログの区間とラップを視覚的に対比させて見ることができたりと、意外と役に立ち、また楽しめるのです。

Forerunner 910XT

トレーニングモードでMODEボタンを押すと、トレーニング→メニュー→トレーニングという具合に画面が切り替わりますが、マップが有効になっていると、トレーニング→メニュー→マップ→トレーニング画面というふうに切り替わるようになります。マップはNorth upで(北を上に)表示させることもHead upで(進行方向を上に)表示させることもでき、表示中に▲/▼ボタンで縮尺を変更することができます。

あらかじめ作成したコースデータとマップ機能を組み合わせると、作成したコースと現在までのルートの両方が同じ画面に表示されます。そこで、コースから外れたときに本来のコースがどこで自分がコースからどれぐらい外れているかを視覚的に確認することができるわけです。コースから外れたときには警告アラートも表示されるので、この組み合わせはなかなか効果的です。

コースはGarmin Connectに表示させた地図の上で作成し、そのまま910XTに送信することができます。またTraining Centerを使えば、あらかじめ作成したものをローカルコンピュータ上でインポートすることもできます。必要なデータはルートラボからエクスポートすることもできるので、既存のデータを活用して簡易ナビをお手軽に実現できます。

余談ですが、この秋に発売されたばかりのトレッキング向け新モデルGarmin fēnixの商品写真のなかに、この910XTのマップ画面とよく似た画面が表示されているものがあります。複数ウェイポイントやシンボルの設定など、きっと機能は異なるのだろうと思いますが、画面の雰囲気が全く同じです。


Run/Walkアラート

そのほか、ちょっと変わったところでは、Run/Walkアラートも小粒ながら便利な機能です。これはランとウォークを交互に繰り返すインターバルを想定したもので、ランとウォークの時間はそれぞれ自由に設定できます。

Run/WalkアラートをONにしておくと、設定した時間ごとに "Walk 5 minutes" などというアラートメッセージが表示されるので、それに従ってトレーニングすればよいわけです。もちろん本来のインターバルトレーニングに使ってもいいのですが、練習時の休憩間隔や水分補給間隔の目安にするとか、他の用途も考えられそうです。Run/Walkアラートは、MODEボタン>Training>Run Alerts>Run/Walk Alertで時間を設定したりON/OFFを切り替えることができます。


ライトでカジュアルな405/410/610、タフでストイックな910XT

細かな機能差、性能差はいろいろあるにせよ、405/410/610との大きな違いはなんといっても、画面サイズとバッテリーライフでしょう。910XTはゴツめの外観ながら、4分割表示でも使いやすいスクエアな液晶はトレーニング中には実に快適だし、公称20時間のロングランはウルトラマラソンでも安心して使えるスペックです。

Forerunner 405&910XT

405/410/610などランニング向けモデルとの違いは、ちょっとした挙動のなかにも見て取れます。

例えば、Forerunner 405/410/610はパワーセーブモードでカレンダーと時刻が表示され、バッテリーライフが短いながらも時計代わりに使えます。それに対して910XTは使わないときは電源をOFFにするのが前提で、そもそもパワーセーブモードのようなものが存在しません。

日付や時刻の扱いも実にそっけなく、少なくとも現時点のファームでは、カレンダー(年、日付、曜日)の表示さえできません。時刻に関してできることといえば、トレーニングモード画面をカスタマイズして他の表示項目の代わりに現在時刻を表示させるぐらいです。(便利なので私はそうしています。)

GPS起動のタイミングも異なります。405/410/610はパワーセーブモードを解除しただけではGPSが有効にならず、トレーニングモードに切り替えてはじめてGPSが有効になり衛星をサーチし始めます。910XTは電源を入れただけで、有無をも言わさずGPS衛星を探し始めます。もちろんGPSを切って屋内でも使えますが、その場合はIn Doorを選択してGPS衛星サーチをキャンセルする操作が必要です。

基本的な機能は405/410/610と共通ですが、コンセプトが異なるのだと思います。つまり、910XTではトレーニング以外の目的が考慮されていません。その点ではランニング専用モデルより、むしろ自転車用のEdgeシリーズに近いと言えるかもしれません。


追記:国内版も登場(・・・したけれど、やっぱり高い!)

Garminの国内代理店いいよねっとから、Forerunner 910XTの日本向けローカライズ版 ForeAthlete 910XTJがリリースされましたね。しかし、いつものように並行輸入の32,000円前後(心拍計無しパッケージ)に対して標準価格49,800円、実売でも45,000円前後と価格差が大きく、個人的には選択肢になりえません。

面白いことに、並行輸入を手掛けるショップまでもが国内版を扱い始めたようです。いいよねっとが、敵対的な関係から協調的な関係へと方向転換したのでしょうか? Garmin製品の輸入販売で有名なTKA Planet(株式会社ベルク)では、Forerunner 910XT(心拍計無し)が31,900円、ForeAthlete 910XTJ(心拍計無し)が54,800円で販売されています。(2012年11月4日現在。) ただし、私が見た時点で国内版のほうは在庫切れになっていました。

日本人に優しい海外の自転車/ラン/スイム系グッズショップとして、すっかり定番のwiggle。この追加記事を書くために今覗いてみたら、Forerunner 910XTがたまたま25%OFFセールになっていて、心拍計無しパッケージが約32,000円、心拍計付きパッケージが約35,000円で販売されています。(セール終了日は不明です。)

最近はTKA Planetなどの並行輸入ショップがかなり頑張っていて、海外実売価格並みの低価格で販売していることも多いようです。そのため、わざわざ個人輸入することのメリットが薄れたかと思われたのですが、この価格なら十分に張り合えますね。wiggleなら50ポンド(約6,500円)以上は送料無料ですし。とくに並行輸入版では別売りになってしまうプレミアムハートレートモニターが最初から付属するHRMバンドルパッケージは、かなりお買い得な気がします。




Garmin Forerunner 910XT 開封編

Forerunner 910XT

Unboxing Forerunner 910XT

前回からの続きです。

※Forerunner 910XTの基本スペックや310との比較は、こちらへどうぞ。

Forerunner 405や610のときはセーフだったのですが、今回は連れあい用のものと合わせて2個まとめて輸入したためか、税関でしっかり消費税を徴収されてしまいました。事実上の軽減課税でも、元のお値段がお値段なので、3,000円とそこそこ高額です。ちょっと失敗。wiggleでこの金額なら1個でも楽勝で送料無料なのだから、2個口に分けてオーダーしておくべきでした。^^;

パッケージはForerunner 610と同サイズ、よく似たデザインです。610ではタッチスクリーンを強調する狙いかフィンガープリントらしきパターンが印刷されていましたが、910XTはどうやら防水をイメージさせる水滴パターンですね。

Forerunner 910XT

本体は、こんな感じ。でかいです。^^;

Forerunner 910XT

例によって、付属品がてんこ盛りです。

Forerunner 910XT

写真の中央下は心拍計の本体、左下は心拍計用のベルトです。心拍計はすでに持っているのですが、差額が僅かなので予備を入手するつもりでバンドルパッケージを選択しました。610以降、バンドルされる心拍計も、ベルトがしなやかなプレミアムタイプに切り替わっています。

右上は、充電用のACアダプタ本体(説明書が封入されてます)と交換式プラグ3種。610まではEU向けSKUと北米向けSKUが別々で、英国から買うと英国タイプとEUタイプしか付属していなかったのですが、今回は共通になって北米タイプのプラグが付属します。もちろん日本では北米タイプをそのまま使えるので、以前のような不便は無くなりました。

右下のUSBクリップケーブルとANT+スティックは、405、610などと同一のものに見えます。少なくとも外見上の違いはありませんし、実際にも互換性があるようです。特に交換する理由も無いので、私は405のANT+スティックをそのまま継続して使っています。

画面中央、マニュアルの手前に写っている短いベルトですが、ちょっと変わったアタッチメントなので説明しておきます。これは直接本体に装着するためのベルトではなく、本体のベルトを延長するためのものです。通常のランやスイムでこれを必要とすることは滅多に無いと思いますが、スキーやスノーボードなどウインター系で使うときにアウタージャケットの外側に巻くことを想定しているようです。

ベルトを延長すると、こんな感じになります。

Forerunner 910XT 延長ベルト

細かいことですが、ベルト中央の窪んだ部分にストッパーがちょうど嵌り込むような断面形状になっていて、写真のようにわりとギリギリでも、きちんと装着する限り外れにくくなっています。他のForerunnerには無かった工夫で、地味ながら嬉しいポイントです。

充電アタッチメントは、610のマグネット方式から405同様のクリップ方式に戻りました。クリップそのものも405とまったく同一で、どちらにも使用できます。充電ケーブルの反対側はUSBコネクタになっていて、PCなどの給電機能付きUSBポートなどからも充電することができます。これも405、610と共通です。

Forerunner 910XT

本体のバッテリーは、初期状態でゲージ読み37%まで充電されていました。セルの充電状態をどれくらい正確に示すのかは分かりませんが、リチウムイオンバッテリーの長期保管は40%前後の充電状態が適切と言われるので、まずはセオリーどおりといったところでしょうか。

Forerunner 910XT

左が405付属のACアダプタ、右が910XT付属のものです。一見よく似ていますが、定格出力が0.5Aから1.0Aにアップ。まあ、たいした違いではないですね。どちらを使っても、おそらく充電できるだろうと思います。610の付属品も1.0Aタイプです。

Forerunner 910XT

クイックスタートマニュアルは、610では10ヶ国語ぐらい付いていましたが、さらに増殖した模様。(笑) ただし、610までは添付されていたオーナーズマニュアル入りのCD-ROMはついに廃止されたようで、公式サイトからダウンロードする必要があります。

本体を、405と比較してみました。

Forerunner 910XT

見てのとおり横幅がかなり広く、いかにも機能重視のスポーツウォッチといった印象です。スマートさの点では405、610に劣ります。こんなもの付けて、街を歩く気にはちょっとなれないでしょう。しかし、そのぶんパネルサイズは圧倒的です。パネル形状もスクエアですし、アスペクト比が1対1でなく少し横長なので、とても見やすく使いやすい感じです。

写真はデフォルト設定の3分割表示ですが、上半分を占める経過時間表示など、ここまで大きくなくても見えるよ!と思うほどです。ランだけなら、4分割表示でも十分いけるんじゃないでしょうか。4分割なら、情報量をさらに増やせます。

本体の厚みを、405と比べてみます。(カメラを保持するために片手操作のため、かなりブレてしまいました。申し訳ありません。)

Forerunner 405

405は、実測16.7mm。きちんと測れていないので、正確に測ればおそらく16.5mmぐらいでしょうか。

次に、910XTを測ります。

Forerunner 910XT

実測で16.6mmと、ほぼ互角でした。

ただ、405は表裏ともにエッジが立ったデザインなので、見た目にはけっこう分厚く見えることが多いと思います。それに対して、910XTは普通にラウンドしているので、外観が大振りなせいもあって、かえって薄く見えるのではないでしょうか。裏面の処理は610と同様、非常に滑らかなシェイプの梨地仕上げとも言うべき美しい金属肌で、素材マニアの私が思わずスリスリしてしまうほどです。(ウソですよ。)

ベルトの素材も十分柔らかくしなやかで、硬質な本体ケースの端部がベルトに掛かる範囲も405ほど長くありません。このため少し大袈裟な言い方をするなら、まるで腕に吸い付くように安定し、なかなか快適な装着感です。そのためか、405との本体重量の差が(もちろん比べれば重いには違いないのですが)、私にはスペックほどには違って感じられません。長時間付けていても重さが気になることは、おそらく無いだろうと思います。

ボタンの押し心地は、405や610に比べてかなり硬めです。シリコンの防水シェルに覆われていることもあり、確実な操作感を優先した設計の結果だろうと思いますが、610のような軽快な操作性とはかなり違うものです。女性や軽い操作感が好みの方には、押しづらく感じられるかもしれません。ベゼル正面にある2つのボタン、LAP/RESETとSTART/STARTは例外で、ごく軽い力で押せるようになっています。

バックライトは、デフォルトで405にまったく引けを取りません。素晴らしい明るさでコントラストも十分に高く、夜間でも見やすそうです。

Forerunner 910XT

405のバックライトは、操作時とラップ時の自動ON/タイマーでの自動OFFのほか、ベゼル上の2点を同時に触ることで任意にON/OFFすることができました。また、610は左上のPOWERボタンでON/OFFできます。これに対して、910XTは右下のENTERボタンでON/OFFでき、左上のPOWERボタンでは明るさと常時OFFを選択できるようになっています。明るさの設定値は2段階しか無いのですが、メニューの深いところにある設定画面まで降りることなく、使用中に即座に明るさを変えられる仕様です。

訂正します。POWERボタンでは明/暗/OFFだけの切り替えですが、POWERボタンを押して明るさ調整スライダーが画面に表示された状態で右上の▲/▼(カーソル上/下)ボタンを押すと、OFFを含めて10段階の明るさ調整が可能です。POWERボタンでの「暗」は▲/▼による設定の下から6番目ぐらい、「明」は最大に相当します。上の写真はデフォルトの「明」です。

さらに、マニュアルを見て初めて知ったのですが、ベゼルのスクリーン面をダブルタップすることで任意にON/OFFすることができます。これは非常に便利で、好みによるとは思いますが、私には405の2点タッチよりも使いやすく感じられます。ただしボタンと同様に、やや強めにタップしないと反応してくれません。また確実に認識させるためには、タップとタップの間隔をある程度開ける必要があるようです。PCのマウスのダブルクリック速度を最速に設定している私は、ときどき失敗します。(笑)

910XTのパネルは610のようなタッチスクリーンではないのですが、タップの感知をどうやって実現しているのでしょう。ひょっとすると、加速度センサーを使った"なんちゃってタップ"なのかもしれません。しかし、Suunto AmbitのようにGPS誤差修正用の加速度センサーを搭載しているという話があるわけでもなく、謎です。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

いずれにせよ、ダブルタップが使えるのなら、もう少し他の機能にも応用できうな気がします。たとえば、シングルタップでパネル表示を切り替えてはどうでしょうか。誤認識がうざったいようなら、設定でOFFにできさえすれば良いと思うのですが。

Forerunner 910XTの設定方法や使用方法は、上に書いたとおりGarminの公式サイトからマニュアルをダウンロードすることができます。

・Manuals for Forerunner 910XT (Garmin)
 http://support.garmin.com/support/manuals/manuals.htm

ただ、わざわざ英語版を読むまでもなく、Garminデバイスの並行輸入で豊富な実績を持つ国内のショップ TKA Planetさんが、日本語に翻訳したマニュアルをWebサイトに置いてくださっています。今のところ、同店からの購入者限定ではありません。(ありがたいことですが、それでいいのでしょうか?^^; )

・GARMIN Forerunner 910XT 説明書 (TKA Planet)
 http://tka.jp/manual/?Forerunner910XT

・・・と思ったら、ちゃんと翻訳されているのは最初のほうだけで、途中からは機械翻訳のままでした。(2012年10月1日現在。) ちょっと痛い状態です。

GPS精度やその他の使い勝手などは、次回にレポートします。



910XTを買ってみた

Forerunner 405

Forerunner 405を、ついに諦める

バッテリーが劣化したForerunner 405。自力交換して一時は持ち直したものの、去年の夏頃から再びバッテリーの調子が落ちてきました。しかも今度はバッテリーそのものというより、充電時の挙動がどうにも怪しい感じです。

充電クリップを装着すると"Charging"が表示され、時間の経過につれてゲージが上がります。もちろん、これは正常。ファーム2.70だと99%から先が長いのですが、それでも放っておけば100%に到達します。

問題はここから。そのまま放置すると、充電しているフリをして、実は勝手に放電してしまうのです。しかもそのスピードが速く、けっこうあっという間にカラッポになります。

"100%"と表示されていても、騙しが多いので要注意。クリップを外した途端、平気で0%になります。そのまま電源が落ちてしまうことも珍しくありません。何のつもりだか知らないけれど、画面の下から1/3ぐらいのところに横線を1本だけ、あぽーんと表示したあと、そのまま意識不明状態に。こうなるともう、クリップを咥え直したぐらいでは復活せず、何度かリセットして叩き起こしてやらねばなりません。そして、そこからやっと再充電スタートです。

それでもフル充電した状態なら、8時間は無理でも5~6時間ぐらいは持つので、致命的にバッテリーが劣化しているとは考えにくい状況です。とはいえ、気まぐれに20分でLow Batteryアラートを吐いてしまうこともあり、スタートする前に途中まで放電しちゃってただけかもしれないけれど、もしかしたらバッテリーがいよいよアウトなのかもしれない、そんな状況もしばしばあって、なんとも判断に困るのですが・・・。

いい加減に買い替えたいと思いつつ、一度ハズレを引いた610は気に入らず、かといっていまさら410に買い替える気にもなれず。連れ出す予定の数時間前に充電状態をチェックするというその場しのぎの方法で対応しながら、不調な405を、気が付けばもうかれこれ12ヶ月ぐらい使い続けています。

機能にも操作性にも不満は無いんだけどなー。

・・・


とある、真夏の蒸し暑い晩のこと。

事前の充電チェックをうっかり忘れてしまい、またGarmin無しで走る羽目になりました。帰ってきてシャワーを浴び、何気にwiggleでウィンドウ・ショッピングしていたら、日本向けに2割引セールをやっているではないですか。

2割引セールは、なんだか久しぶりな気がする。いや、自分がしばらく覗いていないせいか。大特価じゃないけれど、新製品でも無条件に2割引だよね、そういえば。

あーもう、面倒だ。405やめた。

買っちまえ!

ポチッ。


Forerunner 910XT

・・・やっちまいました。(笑)

前振りで終わって、すみません。^^; 次回に続きます。



Forerunner 405 ベルト交換

Forerunner 405 watch belt


くたびれたベルトを新品に

自分の405のバッテリーを交換したのに引き続いて、連れ合いのグリーンな405のバッテリーも自力交換しました。私のは早くも再びバッテリーがヘタレ気味ですが、グリーンなほうは、絶好調です。

それはよいのだけれど、私のとは違ってヘビーユースなためか、ベゼルやベルトが傷んでボロボロに。明るいカラーなだけに、細かな傷のせいで落ちない汚れも少々気になってきました。ベゼルはさすがに簡単には交換できないものの、ベルト(リストバンド)は交換キットが売られていますので、新しくすることができます。Garminの直販サイトでは$19.99です。

たいした値段じゃないのでどこで買ってもよいのですが、今回は、ざっと検索して目に留まったラスベガスの GPS Cityというお店を利用してみました。
Garmin Forerunner 405 Band Replacement BLACK $17.95
Garmin Forerunner 405 Band Replacement GREEN $16.95
Garmin Forerunner 405Cx Band Replacement BLUE $17.95

価格は普通だと思いますが、このお店の良いところは、サイズの小さな商品ならUSPSのFirst Class Internationalという非常に安い発送方法を選択できることです。トラッキングサービスも補償も無いので、事故で万一届かなくても諦めのつく商品限定ですが、送料は国内郵便にも匹敵する安さ。もちろん速い方法ではありませんが、それでも2週間ちょっとで届きました。うっかりすると通関に1週間掛かることも珍しくはないですから、それを差し引けば十分に速いと思います。商品のお値段は$16.95、送料が$3.59、合計$20.54。私が買った11月のレートで、トータルでざっと1,600円ほどでした。

405シリーズのリストバンドの交換方法は、一般的なスポーツウォッチと変わりません。実際の交換作業の様子をGarminがYoutubeで紹介していますので、貼っておきます。(これは405CXに付属する布製バンドへの交換手順ですが、元のバンドの代わりにアタッチメントを取り付けること以外は、通常のバンドと同じです。)



ビデオを見れば一目瞭然ですが、ひとことで説明すれば、本体とベルトを接続しているピンのスプリングを縮め、ベルト側にある左右の軸受けから外すことで、ベルトが本体から外れます。

手順そのものは簡単なのですが、難しいのはスプリングの入ったピン(バー)が非常に奥まった位置にあること。GARMINのエンジニア氏は簡単にやってみせてますが、位置の「アタリ」をつけてやらないと、スプリングがうまく引っかかってくれません。

スプリングの「掛かり」の部分は、片側あたり左右2箇所。この四角い穴の中なのですが、光が廻らず、写真でもピンはほとんど見えません。

Forerunner 405 watch belt

キットには、専用のツール(先割れドライバー)も付属しています。でも私は使い慣れた精密ドライバーのほうがうまくいったので、実はこれを使っていません。

Forerunner 405 watch belt

新しいバンドを装着する際にスプリングを縮めるのは簡単ですが、今度は装着後に軸受けの中でスプリングを広げるのに、ひと苦労。

軸と軸受けの位置が合えば、スプリングが「パチン」と広がって自然に固定されるはずなのですが、一見装着できたように見えて実は位置が合っておらず、ベルトを軽く引いただけで片側が外れてしまうという状態になりがちでした。古い本体と新しいベルトで嵌め合わせ部分の形状が微妙に異なり、少し力を入れないときちんと収まらないことも影響しているようで、このあたりは個体差なのかもしれません。

うまく固定されない場合は、何度か繰り返して嵌め込みながら、落ち着くポイントを探すしか無いと思います。とはいえ、落ち着いたかどうかを確かめようと強引にベルトを引くと、本体側の軸受けの破損につながる可能性があります。そうなると修理不能ですから、要注意。ここは慎重な作業が必要です。

上の写真の後ろに映っているのは、取り外した古いベルト。全体に汚れが目立ち、GARMINロゴのあるベルト受けの一部がちぎれてしまっています。下は、交換完了後。よく見ると、濃いグリーンの色が本体とベルトで少し違います。それでも、色味の違いは気になるほどでなく、全体に綺麗な印象になりました。

Forerunner 405 watch belt

これでもうしばらくは、気持ちよく使い続けることができそうです。バッテリー交換で延命した405シリーズをお持ちの方には、お勧めのメンテナンスです。



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