how's it goin' ?

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ヒルクラ de のりくら

乗鞍高原の月夜

「第7回 乗鞍天空マラソン」で山登り

上の写真は、乗鞍高原の宿から見たお月様です。(開かないガラス越しの手持ち撮影で、室内の写りこみや手振れを起こしてます。すみません。)

我ながら興奮気味だったのか、それとも単なるコーヒーの飲みすぎか(笑)、前夜はいつまでたっても寝付けずにベッドの中でごそごそ、もそもそ。実質2時間ぐらいしか眠れませんでした。

乗鞍天空マラソンは、山登りといってもトレランではなく、30kmのロードレースです。標高約1,500mの乗鞍高原から2,700mの大雪渓まで18kmひたすら登り、折り返して途中1,800m付近の三本滝まで、今度はひたすら駆け下ります。自転車で坂ばかり登る "ヒルクラ"(ヒルクライム)と呼ばれるレース種目がありますが、あれのラン・バージョンみたいなものでしょうか。

実際に走って取ったGarminのGPSログを、Google Earth上にマップしてみました。

乗鞍天空マラソンコース

大会当日、スタート前の会場です。露出の関係で空が白っぽく写ってますが、実際は抜けるような青空に雲を散らした程度の好天でした。日差しは強めながら、気温は低く無風という、恵まれたコンディションです。

乗鞍天空マラソン

開会宣言に引き続いて、大会プロデューサー氏による絶妙なトークで盛り上がります。参加者人数2,000名ぐらいと、近ごろの都内の大会などに比べたら実にこじんまりとした規模で、ちょうどいい感じの混み具合に思えます。予定の8時を迎え、スターターの合図で、このまま流れるようにスタートしました。

林の中は、空気がさわやか。標高が標高ですからこの季節でもかなり涼しく、走りやすく感じられます。ずっと坂道なので、ペースはぜんぜん上がりませんが。実際、早くも歩きはじめるランナーも(多くはないですが)ちらほら。

乗鞍天空マラソン

最後まで走って登りきるような力が自分に無いことは分かっているので、私も無理をせず、斜度のきつめの区間は最初から歩きを交えて進むことにしました。ヒルクラで足を付きまくるようなものでカッコ悪いですが、気にしません(笑)。走るときもなるだけ競歩のようなフォームで、脚と体力を温存する作戦で行きます。

視界の開けた場所で山を見上げれば、先行するランナーたちの姿が、天にも掛かるつづら折りの道に見え隠れしています。

・・・んげげ~っ、あんなところまで登るのかぁ!?

乗鞍天空マラソン

少しはぁはぁしながら、三本滝のエイドにたどり着きました。

ここで、勇壮な太鼓の応援をもらいます。なかなかの迫力で、実はあとで写真を見返すまで、子供たちが叩いていたことに全く気づきませんでした。もう、立ち止まらずに先へ進むのに必死で、心に余裕がありません。(笑)

乗鞍天空マラソン

三本滝からは斜度がさらにきつくなり、走っている距離よりも歩く距離のほうが、ずっと長くなってきました。普段のLSDペースさえ、到底無理。1kmラップで10分を切れていれば良しとします。

先ほどとは逆に、視界が開けたところで下方を見ると、後に続くランナーたちの姿が豆粒のように。それでも多くの人が歩かずにちゃんと走っているのが、凄い!

乗鞍天空マラソン

雪をかぶった岩肌が眼前に迫ってくる頃、トップ集団の選手たちが駆け下りてきます。速ぇー!!

乗鞍天空マラソン

こちらはもう心が折れそうになる寸前ですが、すれ違うランナーたちの多くが「ファイトッ!」とか「あともう少し、頑張って!」などと声を掛けてくれます。その言葉に「ありがとう!」と答えるたびに力が沸いてくる気がするのだから、不思議です。だから急に走れるようになるというわけでは、ないのですが。^^; 場所がら沿道の応援こそ無いけれど、それに勝るとも劣らぬ心に響く応援でした。

いよいよ、雪の壁が登場しました。このあたり、記念撮影モードになってる人が多くて、ちょっと渋滞気味。(笑) その隙をぬって、下りの選手が駆け下りてゆきます。路面が濡れて滑りやすいので、要注意。

乗鞍天空マラソン

周りの風景は下界とすっかり違っていますが、行けども行けども、折り返しポイントはなかなかやってきてくれません。

乗鞍天空マラソン

3,000mの頂きが迫りくる雄大な景色の中を、なおも登り続けます。息が苦しいのは、ただバテてるだけなのか、それとも空気が薄いのか。

乗鞍天空マラソン

ついにたどり着いた、折り返しポイント! 大雪渓はちょっとした広場(駐車場?)になっていて、つかの間のおしゃべりに興じたり、のんびりとくつろぐランナー多し。記念撮影ポイントと折り返し点では、タイム計測が止まっているのでしょうか?(笑)

乗鞍天空マラソン

エイドに用意された酢飯(?)のおにぎり。むこうの箱はバナナです。最後はゆっくりと歩いて登ったためか不思議と空腹感が無く、私はどれもパスして水だけいただきました。

乗鞍天空マラソン

食べた人の話では、おにぎりはイマイチだったとか。酢飯だとしたら、たしかに味はちょっとアレかもしれませんが、保存性や安全性との兼ね合いでしょう。煮物(?)も供されていたようですが、紙皿などでなく、いきなり素手で渡されて面食らったとのこと。なるほど。そりゃ、びっくりするでしょう。

ところが、この話には続きがありました。初めてで勝手の分からぬまま配置されてしまったエイド係の人が、準備の算段を知らされておらず(どういう計画だったのかは不明ですが)切羽詰っての判断から素手で配ってしまったようなのです。大会終了後、会場近くの喫茶店でたまたま食事をしていて、そのお店の方が地元のほかの人とそんな話をするのを小耳に挟みました。そのエイド係の方には気の毒でしたが、まあ多少うまく行かないことがあっても、危険な話でもないなら許容範囲かと思います。

ちなみに、他のエイドはおおむね水とスポーツドリンクぐらいですが、配布はとてもスムーズです。また主催者の呼びかけに応じて、空きカップを路上に投げ捨てるランナーが全くと言っていいほどいないのも、印象的でした。そういえば、どのエイドでだったか、スポーツ羊羹もいただきました。普通の羊羹より、塩がやや多めでしょうか。なかなかいけます。

下りはタイムの稼ぎどころなので、まさに転がるように駆け下りてみました。(といってもキロ4分30秒~5分ぐらいですから、エリートランナーだとジョグ程度のペースです。私にとっては全速力。^^; ) 勢いで走れるとはいえ、斜度のきついヘアピンカーブでは外側へはらみがちだし、かかとや膝への負担はとても大きく、コントロールには気を遣います。また、しっかり脚を上げないと転倒して大怪我をしそうで実はけっこうキケンでもあり、それなりに脚を使います。

穂高などの峰々を望む眺めは最高でしたが、下りでの写真はありません。片手にカメラを持つだけで危なっかしいので、撮るのは諦めてポーチにしまいました。登ってくるランナーたちに、今度は自分が声を掛けて応援しながら、行き交います。脚は筋肉パンパン状態で、最後はすねが攣りそうになるのを堪えながらゴールに駆け込みました。ボランティアの方々のハイタッチや、完走証ブースのおばさんの「景色が良かったでしょう?」との笑顔に、自然と頬が緩みます。

初参加だったので、大会としての感想など、もう少し書きます。

"過酷なレース" との前評判に、完走できないかもしれないと少々びびりながらの参加でしたが、無理さえしなければ私でも何とかなることが分かりました。制限時間は5時間なので、ハーフを3時間以下で走れるぐらいのランナーなら、たぶんOKじゃないでしょうか。だいいち、このレースは高みに登る特別な気分や "天空" からの眺めといった楽しみがあるので、タイムにこだわるのもいいけれど、そうでなくてもいい気がします。

体力に自信のあるランナーなら歩きを交えない「完走」を目指すもよし(つらそう!)、逆にゆっくり歩いておいしい空気と素晴らしい景色を思う存分楽しむもよし、高山植物や(運が良ければ)ライチョウを観察しながら登山モードで行くもよし。いろんな楽しみ方ができそうな大会です。さらに乗鞍高原周辺の宿に泊まれば、おいしい食事や硫黄泉の温泉が迎えてくれます。残念ながら私は参加しなかったのですが、前日にはトレイルランの無料ツアーまで企画されていて、参加した人の話を聞くととても楽しそうでした。

大会終了後。振り返ると、大雪渓からは間近に見えた乗鞍岳が遠く高く聳えていました。頂上までじゃないけれど、あのそばまで行ったのか。我ながら、立派・・・かも(笑)。まぐれでしょうけど、遅いながらも実力以上の走りができた気がします。企画に携わった主催者、ボランティアの皆さん、温かく歓迎してくださった地元の方々、そして力を分けてくれたランナーの皆さんに、あらためて感謝です!

乗鞍天空マラソン



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