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Garmin Forerunner 610 返品編

Garmin Forerunner 610

Garminデバイスは国際郵便で送れない?

Forerunner 610の不具合に気付いて、1ヶ月半以上。ようやく返品できるメドが立ってきました。こんなに時間が掛ったのは、ほかでもない、前回エントリの最後に書いた"予想を超える大問題"のため・・・すなわち、国際郵便で送れないことが判明したからです。

この手の小物を海外に送る手段といえば、国際小包(航空便、船便、SAL便)やEMSといった国際郵便、またはUPS、OCS、Fedexなどの国際宅配便のいずれかです。国際宅配便は、速さやトラッキングなどのサービス内容の点では良いものの、値段が高いのが難点。Garminの時計1個をイギリスまで送るのに4,000~5,000円ほどでしょうか。国際郵便なら、1,800円~2,500円とリーズナブルです。

wiggleの返品規定では、自己都合でない返品の場合、返品に要した送料も25ポンド(9/1現在、約3,130円)まではカバーされることになっています。ということは、国際郵便なら返品送料の負担が発生しないわけです。wiggleへの返品はこれが初めてではないので、手続きは手慣れたもの(?)。すぐにreturns orderを登録して商品を梱包し、いそいそと郵便局へ持っていったのでした。

郵便局員のお姉さん「手紙は入ってませんか?」
私「いいえ。」
郵「中身は何ですか?」
私「スポーツウォッチです。」
郵「リチウムイオン電池は入ってませんか?」
私「・・・??? 入ってちゃいけないんですか?」
郵「だめです。リチウムイオンじゃない普通のボタン電池ならOKですけど、リチウムイオンですか?」
私「そうです。」
郵「リチウムイオン電池は、航空危険物に該当するので、送れません。」
私「え゛え゛え゛? これ返品する商品なんだけど、買った時はEMSで来ましたよ?」
郵「でも、お引き受けできないことになってます。」
私「ホントですか? EMSじゃなくて、国際小包なら送れるんですか?」
郵「EMSでも国際小包でも、だめなんです。」
私「航空危険物だから送れないのなら、船便では送れるってことですか?」
郵「申し訳ありませんが、船便でもお引き受けできません。」
私「まさか。そんなはず無いと思いますけど???」

食い下がる私に、お姉さんはこんなものを見せてくれたのでした。

・国際郵便として送れないもの、リチウムイオン電池について(日本郵便)
 http://www.post.japanpost.jp/int/use/restriction/restriction02.pdf

「リチウムイオン電池またはリチウム金属電池が入っていると、お引き受けできません」と、たしかに明記されています。リチウムイオン電池だけ取り外せないかと聞かれたり、郵便局長を呼んで相談してくれたりもしたのですが、結論はやはりNGということに。中身を偽って無理に発送(するのはもちろんNGですけど、仮に)しても、荷積み前のX線検査で引っ掛かって差し戻されたり、相手国の通関で没収されたりするケースがあるとのこと。なすすべもなく、ひとまずこの場は撤収します。

調べてみると、リチウム金属電池やリチウムイオン電池からの発火が原因とみられるいくつかの航空事故をきっかけに航空輸送規制が改定され、それを受けるかたちで万国郵便連合(UPU: Universal Postal Union)の規約が2009年1月1日付けで変更されて、郵送禁止物品に指定されたようです。

リチウム金属電池やリチウムイオン電池による航空事故として、実際にロサンゼルス空港でリチウム電池の貨物にフォークリフトのフォークを誤って突きさして火災が起きた事例や、2010年9月3日ドバイ空港でUPS006便が爆発墜落した事故があるということも分かりました。最近では2011年7月28日に起きた韓国・済州島沖でのアシアナ航空貨物機の火災墜落事故も、(最終的には否定されたらしいが)積載貨物に含まれていたリチウムイオン電池がその原因として疑われたようです。

きちんと梱包されたGarminデバイスで火災事故が起きる可能性は、極めて低いと思います。また現実問題として、wiggleも他の通販会社の多くも、EMSでGarminデバイスを送りまくっています。もしかしたら英国や米国ではチェックがさほど厳しくなく、日本郵便は特にうるさいのかもしれません。とはいえ理由が理由なだけに、中身を偽って発送した場合、途中で見つかって差し戻されるぐらいならまだしも、万が一この荷物が原因で火災事故でも起きたとなれば、法的な責任を負うことにもなりかねません。冗談じゃない!

ちなみに、国内小包(ゆうパック)などでは一定の基準を満たすことでリチウムイオン電池の発送も可能なのですが、国際郵便の規定には例外がなく、使用されている電池の容量や梱包などによらず「一切禁止」です。

国際宅配便で引き受けてくれる会社はあるようですが、その場合もMaterial Safety Data Sheetと呼ばれる資料の添付が必要だったり、付加チャージを請求されることがあるらしい。このMaterial Safety Data Sheetは簡単に自分で書けるものではなくて、電池を使用する機器メーカー(今回の例でいえばGarmin)に発行してもらわなければならないというシロモノで、極めて面倒なうえに時間も費用も掛りそうです。

ここまで分かったところで、wiggleに相談してみました。wiggleの返事は「いつも国際郵便で送ってもらっているから、送れないはずはない。リチウムイオン電池といっても、少量だから問題ないはず。もしも断られたら、他の郵便局から出してみて。」 そりゃそうでしょう。自社がEMSで問題なく発送してるのですから。でも、きっとそれは(wiggleとParcelforceの)誰も気づいてないか、気づいていても無視しているだけです。予想通りの回答ですが、安易にそんな指示に従う気にはなれません。

その後、担当者と何度もやり取りを繰り返し、途中で担当者が交代して最初から説明し直したりもして(やや怒)、最終的には、こちらでリチウムイオン電池を取り外してから発送するという結論になりました。もちろん、本体を分解して、バッテリーセルにハンダ付けされたリード線を取り外すという前提です。今回は「仕方ないので」、それでもwiggleへの返品として認めるとのこと。wiggleのせいじゃないのだけれど、まったく手が掛かること、この上ありません。

Forerunner 610をwiggleにオーダーしたのが、6月末。返品の発送が9月初め。wiggleに到着して返金処理されるのはおそらく9月中旬以降でしょう。その間に為替レートは軽く10%を超える水準で、円高に振れてしまっています。

通常、wiggleでの買い物は円建てよりもポンド建てのほうが若干オトクなので、たいていポンド建てで決済するのですが、今回は、これが裏目に出てしまいました。レンジフォワードでヘッジしているわけでもないので、手元には何も残らないのに、おそらく数千円の為替差損を被るのは必至です。国際宅配便で送る送料の差額ぐらい、もしかしたら出ていたかもしれません。いくらの損害か、もう計算したくもないですが。(泣)

せっかくなので、ここで、もうひとつ情報を追記しておきます。日本郵便からの働きかけが奏功して、少量の電池なら条件付きで発送できるように、万国郵便連合の規制が2011年10月から緩和されるのだそうです。(なんだよ、あと1ヶ月じゃん!(怒))

・Universal Postal Union - Yes to lithium batteries (google cache)
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:G8YnE4IKg0QJ:www.upu.int/en/media-centre/news/union-postale-emag/underway-news/category/postal-security/article/1/yes-to-lithium-batteries.html

もうなんだか、ひとりで馬鹿を見てる気がしてきました。

追記:
「2011年10月から緩和される」のかと思ったら、その後も規制が続いている模様です。郵便局窓口で確認したら「リチウムイオン電池は海外に発送できません」と明言されました。解除の通達などは一切無いとのことです。また未確認ですが、アメリカから海外への発送が禁止されたという噂もあるようです。(2012年6月2日)


ここまできたら、もはや毒を食わば皿まで。(使い方が違) 分解ついでに応急修理を施して、以前はできなかった610のテストをやってみることにします。なんのことはない、405から取り外したバッテリーを、仮に取り付けて動かしてみるだけの話です。劣化したとはいえ、まだ完全に死んではいないはず。使われているセルが同じ型番かどうかは分かりませんが、たぶん動くには動くでしょう。

このテスト結果は、次のエントリに回します。


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  コメント


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詳細なレポートありがとうございます。大変参考になりました。なかなかブログが更新されなかったので、何かあったのかと心配(?)していましたが、久しぶりに覗いてみたら大変読み応えのある内容でした。次のGPS時計が決まったら、またレポートお願いします。

おやびん | URL | 2011年09月25日(Sun)08:33 [EDIT]


Re: タイトルなし

おやびんさん

コメントありがとうございます。

次期GPS時計ですが、記事のとおり610はもう要らないという気分で、ベゼルタッチな410の正統的後継モデル(そんなの出るのか?)が欲しいのです。あるいは、もうGarminを見限って、他に乗り換えてしまうか。

現在は、一度は完全に死んだと思いきや実はしぶとく生きていた(?)405を現役復帰させてしのいでいますが、バッテリーの安定性が心許ない状況です。


macnuts | URL | 2011年09月25日(Sun)22:40 [EDIT]


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