how's it goin' ?

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大ドジの巻

荒川の空

コケて肩甲骨を破壊する

足底腱膜炎がやや緩和し、それに伴って腸脛靭帯炎気味だった左膝もようやく落ち着いてきたようです。炎症を引き起こさないためには、バランスの取れたフォームと、筋力の維持が大切とのこと。そこで陸上トラックを使ったインターバルなどのポイント練習を取り入れてみたり、少し真面目にトレーニングを始めることにしました。

そんな矢先のできことです。

大雪の月曜日から1週間を経て、先週末はそこそこお天気に恵まれました。その練習日和を、私は土日ともべったり出勤して潰してしまいました。忙しくて出勤しているのですから、当然帰りもそれなりに遅くなります。そんなわけで走る時間は全く取れず、ちょっぴりフラストレーションが溜まっていました。

明けて月曜は夜8時と、かなり早めに帰宅。その夜は天気が崩れて雨か雪になるとの予報でしたが、ネットで調べると、まだようやく名古屋以西が雨雲に覆われている状況です。これなら関東は2時間は持つだろうと判断し、すぐに着替えて荒川河川敷へ向かいました。

さくっと走ってすぐに戻るつもりだったので10km+αのコースを選び、レースペースよりも少し速めのペースで急ぎます。

kouhoku_bridge.jpg

江北橋を右岸へと渡り、再び河川敷へ降りるために右折したところで、前方から近づいてくるママチャリに気付きました。若い男性のようですが、無灯火で、ケータイに目を落としたままフラフラと寄ってきます。このまま行くと正面衝突しそうですが、相手は気付く気配が全くありません。やむなく、いつもより手前からスロープに入ろうとポールとポールの間をすり抜けた瞬間、足をすくわれました。

気付くとほぼ仰向けの状態で、冷たいアスファルトに横たわっていました。足元の方向を見やると、3mぐらい向こうの何本かのポールの間から、チェーン越しに夜空が見えます。そうか、自分はチェーンに突っ込んだのか! ママチャリの姿は見えません。

両手がズキズキします。身体を起こそうとすると、背中に激痛が走ります。起こした身体を戻すと、また激痛。10分か15分ほどの間だったか、悶えながら様子を見ましたが、ちっともラクになりません。その間、ランナーが2人と自転車が1台、私のすぐそばを通り過ぎて行きました。しかし誰も、こちらには目もくれません。

助けを求めたいわけではなかったのですが、一声掛けてくれないかなと実は思っていました。こんな状況に陥って、誰かに相談したかったのかもしれません。しかし痛みでまともに声が出ず、行き過ぎる人の影をただ見送るほかはありませんでした。きっと、ヘタレが疲れて横たわっていると思ったのでしょう。もちろん「疲れて」以外は正しいのですが。

かなり時間が経ってから、力を振り絞って何とか自力で起き上がりました。幸い頭部や脚は、打撲した感覚はあるものの、動かしただけで痛むということは無さそうです。両手はズキズキしています。またそれとは別に、右の背中と腕の付け根が酷く痛むことが分かりました。腕をどちらの方向に少し動かしただけでも、また力を入れずに腕をだらりとぶら下げても、どうやっても痛いのです。つい先ほどまで考えてもいなかったことですが、立ち上がってもこれだけ痛いとなると、ランの続きは断念せざるを得ません。だとすると、ここからどうすれば・・・?

自宅まで約7km。短時間のランなので、自宅の鍵と最低限の小銭以外、何も持っていません。ケータイも無く、誰かに連絡することもできません。もっとも連絡しようにも、家人は旅行で不在中。帰ってくるのは4日後です。近くに知人もいません。あたりは真っ暗だし、天候の悪化を考えると、ここでじっとしているわけにも行きません。参ったなぁ。

日暮里舎人ライナーの扇大橋駅が近いといえば近いですけど、ルートが回り道で無駄に時間と費用ばかり掛かります。その他には近くに鉄道駅が無いことも分かっています。意を決して、徒歩で自宅方面を目指すことにしました。その間に痛みが和らげば、それでよし。ゆっくり湯船にでも浸かってマッサージをすれば、そのうち治るでしょう。もし引かないようなら念のため、救急病院の扉を叩こうかな。

右手を左手で支えて身体に沿わせるように保持するのが一番ラクだったので、その姿勢で赤羽に近い新荒川大橋まで歩きました。走れば訳も無いところを、痛む腕を抱えて歩く、その距離のなんと遠いことか! なんでチェーンに気付かなかったのだろうとか、なんであれほど早く自転車を避けたのだろうとか、くそー!転倒さえしなければ今頃は風呂でのんびりしてるとか、しょうもない考えばかりが、今さらのように頭の片隅をよぎります。

こうして1時間半以上が経過。荒川大橋に着いても痛みは引かず、むしろ酷くなっているように思われました。観念して向きを変え、駅から少し離れたところにある総合病院へと向かいます。しかしたどり着いて事情を説明すると、今夜は泌尿器科の医者しか居ないとのこと。ルールで他の病院を紹介することも一切できないから自分で探してくださいと、取り付く島もありません。ケータイも、メモする紙やペンも無く、電話しながらメモできる腕の力さえも無いのに、どうやって探せと? ついに力尽きてタクシーを拾い、自宅へ戻ります。きっと打撲しただけだ、もう寝よう・・・と一瞬思ったけれど、念のために、頑張って他の病院を探しました。

不思議なほど小刻みの呼吸しかできず、ぶるぶると奇妙なほど大きく震える指先がキーボードの上を彷徨って止まりません。Webで幾つか見つけて電話で当たった結果、当直は整形外科医ではないが外科医なので検査と初期処置ならできると言われ、降り始めた雨の中を出向いたのは、先ほどタクシーを拾った場所のすぐそばの病院。傘を持つのさえ辛いのに、意味も無く往復したとは! ガックリ気落ちしながらも、こんな夜中に対応してもらえることに感謝しつつ、診察を受けました。

単なる打撲と期待していたのですが・・・残念ながら、折れてました。

レントゲンを数枚取ったところで、放射線技師が電話で医師となにやら相談。ややあって「CTスキャン取りましょう」と言われ、終わって「分かりやすいように3Dイメージを作りましたよ(^^)」と言われて見せられたのが、この画像です。

D0000232.jpg

これがぐりぐり回転するのだから、たしかに、分かりやすい。^^; 肩甲骨がパックリと割れている様子が、それはもう、手に取るように分かりますとも! 上下だけでなく左右にも、見事に割れているじゃないですか。というか、繋がっている部分のほうが少なくて、もう少し割れたら空中分解しそうなくらい。空中じゃないですけど。「これで、どうして救急車を呼ばないの!」と言われても、ねぇ・・・。そのときは3D画像を見てたわけじゃないし、自力で歩けたのですから。

「実はねぇ、問題はコレだけじゃなくて・・・」。そうですか。まだ他にもあるんですね。はいわかりました、もう諦めてますから。で、なんですか問題って?

「左の小指も痛くないですか? この根元の腫れてる部分ですね。ここも折れてます。」

D0000254.jpg


右腕は三角巾と幅30cmぐらいのバンドでぐるぐる巻きに身体に固定され、左手は小指に添え木(と言ってもアルミとウレタンだけど)を当てて包帯でやはりぐるぐる巻きに。何かこれ以上悪いことをしたいと思っても、もう右も左も手が出ない状態です。というか、これじゃ風呂どころの騒ぎじゃない、どうやって着替えや独り宴会をしたものだか・・・。風呂も飲酒も止められましたけどね。

明日は大事な打ち合わせなのに参ったなぁ、という考えを見透かすかのように「明日は仕事行っちゃだめですからね!」と念を押され、「一番強い痛み止めを出しておくけど、吐き気がしたら救急車を呼んでください。紹介状を書くから、オペや入院に対応できる病院を探して、朝になったら、できるだけ早く診てもらいなさい。」とのご託宣。

自宅に戻ったら、すでに1時半を廻っていました。何をする気力も無く、着替えも諦めてそのまま横になります。ところが、どちらを向いても酷い痛みに襲われることが分かり、仕方なく椅子に座ったまま一晩を過ごしました。両手も、相変わらずズキズキします。ネットで何か調べようにも、利き腕の右手はブロックされたままだし、左手もまともに使えません。

それでも驚異の激遅1本指タッチ(?)で、処置してくれそうな病院をリストアップ。いちばんアクセスが良さそうな病院へ朝一で出向いて、受診。すぐオペと言われたらどうしようと思ってびくびくしていると、医師の口から出てきた言葉は「基本的には何もせずに放置して、自然に治るのを待ちましょう。それがいちばんの治療です。」(!)でした。

肩甲骨だけを骨折した場合は自然治癒だけで回復が可能で、多少向きがズレたままになっても機能には問題が無いとのこと。ズレるのは嫌だなぁと少し抵抗してみましたが、手術が身体に与えるストレスと天秤に掛けるなら、あえて手術をしない選択をするほうが得策というのが医師の見解でした。手術のストレスが半永久的に残ることは、過去の経験から知っています。だから、その判断は私にも理解できます。

肩甲骨でなく鎖骨を折った場合は、そのまま放置すると縮まった状態で固まるので、手術で位置を戻さないと回復後の姿勢への影響が大きいのだそうです。また鎖骨、腕の骨、肩甲骨(もっと腕に近い部位)を3点セットで骨折することも結構あり、その場合も速攻でオペになるようです。

安静のための入院も一応提案はされたけれど、午後の打ち合わせに出たかったので(笑)通院を選択。ついでに小指の骨折も、そのままです。生活への影響は、最初に検査をしてくれた外科医に脅されたほどでなく、まずはほっとしました。

とはいうものの、全治1ヶ月から1ヶ月半と宣告されています。全治1ヶ月というと相当な大怪我なのかと思っていたら、なんか簡単にやっちゃうんですね。^^; ともあれ、トレーニングへの影響は避けようもありません。しばらくの間は大人しくするしかなく、治ったらまた一からやり直しです。骨折した部位も、完全に元通りには戻らないに違いありません。フォームへの影響もあるでしょう。ちょっとしたミスで、痛い失敗を踏みました。ついでに、お財布にも痛いです。物理的にも痛いですけど。

当面、両手を固定された不自由が如何ともしがたく、まともに着替えもできないのには参りました。その状態で1日を過ごすうち、我慢ならずに三角巾を脱ぎ捨て(ぐえっ、痛ぇぇぇ!)、右手の自由をやや強引に奪回してこれを書くことにしました。ちょうど良い更新ネタですから(?)。ついでに左手の包帯も取り去ってみます。手のひらが自分で見ても気持ち悪いほど、どす黒く内出血しまくっていました。

普段どおりにキートップを叩いてみると、左の小指はアウトですが、腕に力を入れず指を使うだけなら右手はなんとも無いことが分かりました。ただし、ちょっとでも気を抜くとすぐに腕に力が入り、肩に痛みが走ります。キーボードからマウスに無意識に手を伸ばそうとする動作が、特にヤバい。襲ってくる痛みに、飛び上がります。また押す系よりも引く系がマズいらしく、間違ってもドアノブなど引いてはいけません。不思議なことに、背中側ではなく、前側の腕の付け根あたりにビーン!という感じの痛みが走ります。(瞬間の痛みとは別に、背中側はずっと鈍痛が続いています。)

事故後1日目は午後から出勤し、2日目の今日はのんびり休んで気分の回復に努めることにしました。相変わらず食事にも困る状態で何かをするわけでもないのですが、無性に身体を動かしたくなり、午後遅く荒川河川敷まで散歩に出かけました。

荒川の空

河川敷でジョグをするとき、私は少しだけ目を上げて、雲の様子や空の色を眺めながら走るのが好きです。想像するといかにもカッコ悪いフォームなのですが、どうせ顎も上がり気味なので、ちょうどいいというのもあります(笑)。

西の空は薄く曇って、今日も穏やかな表情です。あーあ、どうせ休むのなら、こんな怪我さえしていなければ、のんびりジョグできるのに。気持ちいいだろうなぁ!

闇夜のチェーンに飛び込むようなヘマは私だけでしょうが、走行中の転倒は意外なまでに危険であることを思い知らされました。調べてみると、なんとロードで立ちゴケ(に近い転倒)をしただけで肩甲骨を骨折された方もいらっしゃいます。ランニングされる方、それにロード乗りの皆さんも、油断は禁物です。どうかくれぐれも、お気をつけください。




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  コメント


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ご無沙汰しております。
その後具合はいかがでしょうか。
3D画像を見ると、肩甲骨の方は衝撃度がとても
わかりやすいですね^^;
お大事になさってください。

ocean810 | URL | 2013年01月29日(Tue)00:08 [EDIT]


ocean810さん、こんばんは。コメントありがとうございます。

ブログ再開されていたのですね。変わらず都内などをポタされているようで、羨ましいかぎりです。

その後の具合は変わりませんが^^;、処方された鎮痛薬の副作用に閉口しています。

胃がパンパンに張った感じが続いて何も食べる気が起きない、そのくせ強度の下痢状態で水のよう、熱っぽくて身体がだるい、鎮痛薬のくせに何故だか軽い頭痛と、もう散々です。商品名「ロキソマリン」。私には合わないようです。

macnuts | URL | 2013年01月29日(Tue)23:26 [EDIT]


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